【大島公園動物園だより】飼育係だけでなく、ゾウガメたちにとっても一大イベントの“引っ越し“を紹介!!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
東京
動物園だより
2023.12.04

【大島公園動物園だより】飼育係だけでなく、ゾウガメたちにとっても一大イベントの“引っ越し“を紹介!!

目次 [非表示]

今月のどうぶつ:アルダブラゾウガメ

学名 : Aldabrachelys gigantea
分類:カメ目 リクガメ科
生息地:セーシェル諸島

【大島公園動物園で見ることのできる他のリクガメ】

ケヅメリクガメ
学名:Centrochelys sulcata
分類:カメ目 リクガメ科

ヒョウモンリクガメ
学名:Stigmochelys pardalis
分類:カメ目 リクガメ科

アルダブラゾウガメの引っ越し

アルダブラゾウガメは、インド洋にうかぶ小さな島々からなるセーシェル諸島のアルダブラ環礁に生息しています。大島公園動物園では8頭のアルダブラゾウガメを飼育していますが、野生で1年を通して温暖な気候で暮らすゾウガメたちにとって、日本の冬は少し過ごしづらい季節です。

そのため、6~10月の温暖な時期は外の屋外放飼場で、それ以外の気温が低くなる時期は室内施設で管理しています。屋内放飼場と屋外放飼場の移動は、飼育担当者が大島特産のアシタバで誘導します。

好物のアシタバで誘導する

 大島の特産物でゾウガメたちを誘導

ゾウガメの顔の前にアシタバを差し出すと、それを食べようと前へ歩み始めます。そのまま誘導して移動させるのですが、中にはアシタバへの反応が悪く、誘導に従わない個体もいます。体の大きな個体は体重が210㎏程あるため、飼育係が持ち上げて運ぶこともできません。アシタバ以外に少しでも反応が良いえさを見定めて、時間をかけて少しずつ移動をうながします。中には半日かけて移動する個体もいますが、毎年なんとか無事に全頭移動できています。

ゾウガメの引っ越しは、ゾウカメにとっても飼育係にとっても一大イベントです。

屋外放飼場移動時に実施する体重測定

おおしまニュース

フタコブラクダのカエデが仲間入り!

2023年5月にフタコブラクダのメスのカエデが、九州自然動物公園アフリカンサファリから大島公園動物園にやって来ました。初めは落ち着かない様子でしたが、今ではすっかり大島の環境に慣れて、大島特産アシタバも大好物になりました。今後は、様子を見ながらオスのテンテンと同居し、繁殖を目指す予定です。


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

東京都立大島公園動物園
東京都大島町泉津字福重2
TEL.04992-2-9111
https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/
11osima/park/www/htdocs/zoo/index.html

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