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今月のどうぶつ:シミコクラゲ
学名:Rathkea octopunctata
刺胞動物門 ヒドロ虫綱 花クラゲ目 シミコクラゲ科
生息地:日本各地の沿岸。インド~太平洋、大西洋、北極、地中海
矢印の部分にクラゲ芽(赤ちゃんクラゲ)が作られている
クラゲからクラゲが作られる!?
庄内浜では1月〜3月の冬に見られるシミコクラゲは、成長しても傘径は5mmほどにしかならない小さなクラゲです。繁殖には、他のクラゲと同じようにポリプからクラゲが誕生する方法とクラゲからクラゲが作られていく方法があります。未成熟個体は口と胃の間にある口柄と呼ばれる部分にクラゲ芽(赤ちゃんクラゲ)を作り、次々とクローン個体を作り出します。
小さな体ですがとんでもない増殖力があり、加茂水族館での飼育実験では1個体から1カ月半後には1400個体ほどまで増えたことがあります。
ポリプからクラゲが作られている様子
なぜか途絶えてしまうクローン
クラゲからクラゲが作られる方法ですが、なぜか永遠とは続きません。理論上は、親クラゲ子クラゲ孫クラゲ……とクローンを作り続けていきそうなのですが、なぜだか途中で途絶えてしまうのです。同じような増え方をするミサキコモチエダクダクラゲは世代を変えながら3年以上クローンを作り続けていますが、シミコクラゲは2カ月程で全滅してしまいます。飼育方法が原因なのか、シミコクラゲはそういう運命なのか、分からないことが多いですが試行錯誤しながら飼育していきます。
小型のシミコクラゲはあみで採集することもあります
かもすいニュース
~ 森と海は恋人。最上川の源流域から日本海へ 〜
山形県・源流の森(飯豊町)と加茂水族館は協定を結び、相互交流や情報交換、環境学習の推進などをともに行っていくことにしました。森と海のつながりを学びながら多くの方々に利用してもらえるよう活動を行っていき、地域の活性化にもつなげていきたいと考えています。
写真提供:加茂水族館
鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp
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