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今月のどうぶつ:コブダイ
学名:Semicossyphus reticulatus
スズキ目 ベラ科
生息地:日本海、日本南部の太平洋、東シナ海、南シナ海
コブダイの未成魚とメスには、コブがありません
オスの目印
「暖流の旅ゾーン」で展示しているコブダイは、1mほどになる大きな魚で、和名の由来でもあるコブのような前頭部のふくらみが目立ちます。脂肪を多くふくんだ組織でできたコブは、オスの目印です。コブ無しのメスの方が多いのは、コブダイが雌性先熟の魚だからです。つまり、幼魚から成魚になったコブダイは全部メスです。
コブダイのメスが50㎝をこえると、コブがふくらみ始め、性別もオスに変わります。通常、1個体のオスが縄張りを作り、そこに複数のメスを呼び寄せます。マリンピア日本海では、オスと複数のメスをいっしょに展示しています。体の横に白い線が入った幼魚がいることもあります。
体の横に白い線が入った幼魚
好戦的なコブダイ
同じ水槽で、複数のオスを展示することはありません。せまい水槽で縄張りをめぐる争いが起きたら、傷を負う危険性があるからです。メスや幼魚にはほとんど手を出しませんが、コブダイのオスが他のオスを見ると、口を大きく開けていかくし、こうげきします。
戦いに備えるためなのか、コブダイの目はよく動きます。2つの目がちがう方向を見ることもあります。強力なあごや硬い歯も、交戦時に役立つでしょう。しかし、大きな歯は、本当はサザエやカニなどをかみくだくためにあります。アクアラボでコブダイの骨格標本も展示しているので、ぜひ見に来てください。
左目だけが後方を見ているオス
マリンピアニュース
クリスマスアンダー・ザ・シー
今年のクリスマスは、マリンピア日本海で海中気分を味わってみませんか?クラゲがただよう3本の水槽とともに、2,100個のLEDライトで青く光る約4mの天然モミの木を、本館地下のマリンピアホールに展示します。幻想的な雰囲気をぜひ楽しんでください。展示は11月23日(木・祝)から12月28日(木)まで。
写真提供/新潟市水族館マリンピア日本海
協力・監修/新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/
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