【京都市動物園だより】赤みのある毛色としっぽの長さが特徴「アカゲザル」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2023.11.13

【京都市動物園だより】赤みのある毛色としっぽの長さが特徴「アカゲザル」

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今月のどうぶつ:アカゲザル

学名:Macaca mulatta
霊長目 オナガザル科
生息地:北インド、中国、ミャンマー

左から、現在の第1位メス「ヨコ」、「アギ」、「ナノ」、先代の第1位メス「ツボネ」。

赤みのある毛色としっぽの長さが特徴

アカゲザルはオナガザル科マカク属に分類され、「マカク」と呼ばれるサルの仲間です。マカクの特徴として、食べ物を一時的にためこむ「ほおぶくろ」を持ち、かたい所に座るときにクッションの役割をする「しりだこ」があります。同じマカク属のニホンザルに一見似ていますが、アカゲザルの方がしっぽが長く、背中からこしにかけての毛に赤みがあります。

野生では樹上と地上の両方を利用して生活し、果実や若葉、穀類、昆虫、小動物などを食べます。

群れは母親の血筋によって形成。ボスザルは存在せず、オスとメスそれぞれに「第1位オス」「第1位メス」がいます。

ふくらんだ「ほおぶくろ」

毎年5月の第1週は「国際マカク週間」

アカゲザルなどのマカク属のサルは、動物実験に使われることもあります。血液型の「Rhプラス」や「Rhマイナス」は、アカゲザルの英名(Rhesus macaque)の最初の「Rh」から名付けられたものです。

マカクの仲間の中には、人間の開発によって絶滅が心配されている種もいます(アカゲザルはIUCNのレッドリストで低危険種です)。そんなマカクたちのことを多くの人に知ってもらうため、2017年に「国際マカク週間」ができました。毎年5月の第1週に、世界中のマカク保護団体と、その活動を支持する動物園がさまざまなイベントを開催しています。

アカゲザル屋外グラウンド

きょうとニュース

世界〇〇の日 ~ ジャガー ~

◆11月25日(土)
午前10時15分
◆ジャガーへの屠体給餌と担当者によるガイド

「国際ジャガーの日」(11月29日)にちなんだイベントです。屠体給餌とは、害獣として駆除された動物を殺菌処理し、えさとしてあたえることをいいます。毛や骨が残ったままのえさを食べることで、野生に近い行動が再現され、ストレス発散につながります。


写真提供/京都市動物園

協力・監修/京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/

 

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エコチル編集部

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