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今月のどうぶつ:ヤエヤマトガリナナフシ
学名:Entoria ishigakiensis
ナナフシ目 ナナフシモドキ科
生息地:八重山諸島、台湾
ヤエヤマトガリナナフシの幼虫
木の枝にそっくりなヤエヤマトガリナナフシ
本産最大のナナフシで、大型のメスだと体長15㎝近くなることもあるヤエヤマトガリナナフシ。和名の「トガリ」は、メスのお腹のはしがとがっていることに由来します。体は細長く、木の枝にそっくり。色は、暗褐色から緑色まで、さまざまです。
ヤエヤマトガリナナフシの足は取れやすく、うかつにさわると自分で切り落としてしまいます。でも、幼虫のときに足が取れた場合は、脱皮をして、成長するごとに再生していきます。
ヤエヤマトガリナナフシのメス
約300ぴきのヤエヤマトガリナナフシを放し飼い
ヤエヤマトガリナナフシは、以前はアマミナナフシと呼ばれていました。でも、研究が進み、いくつかの種に分けられる説が有力に。その中でも、八重山諸島に分布するものを、ヤエヤマトガリナナフシと呼ぶようになりました。
昆虫館では、小さな幼虫はバックヤードで集団飼育を行い、大きく成長したら、展示部屋の「ナナフシのへや」に順次移動させています。ヤエヤマトガリナナフシは、いろんな植物の葉を食べますが、飼育の様子を見ていると、ピラカンサやノイバラ、ハイビスカスの葉に、特に食いつきが良い感じがします。「ナナフシのへや」では、約300ぴきのヤエヤマトガリナナフシを放し飼いにしていますので、ぜひご来館ください。
かしはらしニュース
企画展
「見つけてみよう・飼ってみよう飛鳥のバッタ」開催中
身近な生き物で、大人気のバッタですが、いざ調べてみると、飛鳥地域(橿原市・高取町・明日香村)だけでも20種近く生息しています。令和6年1月28日(日)まで開催中の同展では、パネルや標本だけでなく、生きたバッタも展示。飛鳥地域にいる、楽しく探せて、飼うこともできるバッタを紹介しています。
写真提供:橿原市昆虫館
協力・監修:橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/kanko_bunka_sports/konchukan/index.html
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