【鶴岡市立加茂水族館だより】変幻自在な“海の忍者”「アオリイカ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2023.10.10

【鶴岡市立加茂水族館だより】変幻自在な“海の忍者”「アオリイカ」

目次 [非表示]

今月のどうぶつ:アオリイカ

学名:Sepioteuthis lessoniana
軟体動物門頭足綱ヤリイカ科アオリイカ属
生息地:北海道以南の沿岸


白く半透明な体が光を受けてかがやく姿は、とても美しく神秘的です。

変幻自在な“海の忍者”

アオリイカは日本沿岸に生息するイカの仲間です。イカ類の中では大きくなる種類で、重さ5kg以上に成長することもあります。外見は、円錐形の胴体と大きな目、白い斑点や線が不規則に並んだ特有の模様が印象的です。普段は白くすき通るような美しい見た目をしていますが、おどろいたときや相手を威嚇しているとき、えさをねらって興奮しているときなどは全身の体色を黒っぽく変化させます。また、周囲の環境や明るさに合わせて背景にとけこむように体色を変化させることもできるため、「海の忍者」と呼ばれることもあります。


興奮すると全身を黒く変化させる

つってよし!食べてよし!見せてよし!

味はイカ類の中でも特においしく、つりの対象としても人気があります。
“餌木”と呼ばれるエビに似せたルアー(疑似えさ)を使ってつることができ、夏の終わりごろには、“新子”と呼ばれる手のひらサイズのアオリイカがつれ始めます。加茂水族館でもこの時期は、毎年スタッフがつりに出かけて採集してきたものを展示しています。成長が早く、数カ月で倍以上の大きさまで育つため、何度も時期をずらして見に来れば成長の様子も楽しむことができます。タイミングが良ければえさの小魚をつかまえる瞬間を見られるかもしれません。


さまざまな色やサイズのイカつり専用の“餌木”

かもすいニュース

毎月開催!“わくわくクラゲサイエンス”

「クラゲって何?」「クラゲの種類は?」「クラゲの増え方は?」クラゲのことをくわしく学習できるプログラムを毎月第1日曜日に開催しています。参加したい方は加茂水族館公式サイトからお申し込みください。
※事前予約制


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3