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今月のどうぶつ:ニホンアナグマ
学名:Panthera onca
食肉目 イタチ科
生息地:北海道と沖縄を除く日本の山地の森林
まるまると太った冬の姿。体重は季節によって大きく変化します。
クマやタヌキじゃなくイタチの仲間だよ
名前に「クマ」が付き、見た目はタヌキのよう。でも、そのどちらの仲間でもなく、アナグマはイタチ科の動物です。アナグマ属3種のうち、ニホンアナグマは日本だけにすむ固有種です。
主に夜行性で、山地の森林や里山、標高1400mほどの高地まで、さまざまな環境に適応しています。
体の大きさは、オスで70~85㎝、平均体重は約6㎏弱。メスはそれよりやや小さい個体が多いです。野生では冬眠すると考えられ、晩秋には体重が約1・5倍に増えます。
土の中から上手にえさをほり出して食べます
するどいつめを持ち穴をほるのが得意
前足と後足のどちらも指が5本あり、するどいつめを持っています。特に前足のつめは強力で、巣穴をほるときや、地面をほってえさを採るのに役立ちます。
巣穴は、いくつもの部屋が複雑につながっていて、十数頭の群れで暮らします。昼間は巣穴の中で休み、日が暮れてから行動します。
食性は雑食で、鼻が利くため、土の中にいるミミズや虫の幼虫などをほり出して食べます。その他、果実や木の実なども食べます。
動物園で暮らす「フク」と「イタ」
フク(メス)は2005年に福知山市動物園で保護され、人工哺育で育ったため、人によく慣れています。
イタ(オス)は2010年、広島市安佐動物公園生まれ。2頭はくっついてねることが多く、とても仲良しです。
動物園でのえさは、蒸しイモやニンジン、馬肉、アジ、ミルワーム、ニワトリの頭など。野生の行動を引き出すために砂にうめておくと、ほり出して食べます。
イタ(左)とフク(右)
きょうとニュース
妖怪ナイト at the zoo 2023
◆10月7日(土)、8日(日)
開園時間を午後8時まで延長し、京都市動物園と嵯峨美術大学とのコラボイベントを行います。
ライトアップされた夜の動物園をめぐりながら、動物にゆかりのある妖怪についてのクイズラリーが楽しめます。さらに、写真のようなリアルな妖怪も登場!暗やみの中で妖怪に出会う、ドキドキ体験をしてみませんか?
写真提供/京都市動物園
協力・監修/京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/
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