【金沢動物園だより】「オカピ」が暮らすアフリカ大陸の森林に、私たちの生活が影響をあたえる!?|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
横浜
動物園だより
2023.10.02

【金沢動物園だより】「オカピ」が暮らすアフリカ大陸の森林に、私たちの生活が影響をあたえる!?

目次 [非表示]

今月の動物:オカピ

学名: Okapia Johnstoni

生息地:コンゴ民主共和国東部の森林
鯨偶蹄目 キリン科

初めて日本にやって来たオカピとその子孫

キィァンガ(オス)
26年前日本に初めて来たオカピ。
現在27才。世界的にも長寿。

ララ(メス)
キィァンガの孫娘。
メスなので、角が目立たない。

森林で暮らすオカピ

オカピは、アフリカ大陸の中央部にある広い森林のごく一部にひっそりと暮らしています。オカピがその名を知られるようになったのは、約120年前。実はもっと昔から人々に気づかれずに深い森の中でこっそりと暮らしていました。

オカピはキリンの仲間ですが、キリンのように群れは作らず、母子以外は1頭で過ごします。また、立ち止まって1カ所で排便します。群れるとザワザワ音がしたり、小さなフンをばらまいて1つぶでも見つかったりすると、天敵のヒョウに居場所が気づかれてしまいます。森林では、ひっそりと暮らしている方が生きのびやすいのです。

1カ所にまとまったオカピのフン

私たちとオカピが暮らす森のつながり

野生のオカピが暮らすコンゴ民主共和国の地下には、私たちの生活に欠かすことができない貴重な鉱物がうまっています。スマートフォンやパソコン、ゲーム機に使われている「タンタル」は世界の生産量の約半分が、そしてモバイル機器や電気自動車のリチウムイオン電池に使われる「コバルト」はその生産量の大部分が、この国の地下にうまっています。

これらが必要なたび、森をほり起こして採掘したら、森は無くなってしまいます。使わなくなったスマートフォンやゲーム機などをリサイクルすることで、私たちはこの森を守ることができるのです。

森は大切な動物たちのすみか

かなざわニュース

「世界オカピの日」イベント

10月18日は「世界オカピの日」です。「世界オカピの日」にちなんで、10月14日(土)・15日(日)は、金沢動物園とズーラシアで、ワークショップやアフリカンマーケットなどを開催します。今、国内でオカピを見られるのは、金沢動物園とズーラシアだけ。オカピと私たちの未来について、考えてみませんか?


写真提供:金沢動物園

協力 ・ 監修 金沢動物園【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】

〒236-0042
横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
TEL 045-783-9100
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/kanazawa/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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