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今月のどうぶつ:コシノハゼ
学名:Gymnogobius nakamurae
スズキ目 ハゼ科
生息地:新潟県と山形県の一部のため池や水路
婚姻色が出現したメス
マリンピア日本海の取り組み
8㎝ぐらいになるコシノハゼは、全世界で新潟県と山形県の一部のため池や水路にしか生息しません。環境省のレッドリストでは、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い絶滅危惧ⅠA類に評価されています。また、2019年に国内希少野生動植物種に指定され、採集や飼育などが原則として禁止されています。
マリンピア日本海では、新潟県内の生息地の把握と生態の解明を目的に、環境省より許可を得て、2019年より生息調査と飼育を行っています。新潟県内で発見した3カ所の生息地を毎年調査しつつ、新たな生息地を探す調査も実施しています。
生息調査
育成の意義
現地から採集したコシノハゼの一部を飼育することで、頻繁に底砂に潜りこむ、夜に活発になる傾向があるなどのコシノハゼの行動生態を明らかにしています。コシノハゼの繁殖にも挑戦しています。
「絶滅しそうなのにほとんど知られていない魚です。みんながこの魚のことを知って、守っていこう、自然を大切にしていこうという気持ちになってほしい」と担当の田村広野さんは語ります。マリンピア日本海はコシノハゼを展示している唯一の施設です。育成室で展示していますので、ぜひ、見に来てください。
砂にもぐったコシノハゼ
マリンピアニュース
その色の意味は?
派手な色やしま模様、幼魚と成魚でちがう模様など、魚の「色」は本当に「色々」。企画展示「魚の色」では、普段何気なく見ている魚の色に焦点を当て、体験できるコーナーなど、さまざまな展示を通して生物の生息環境と体色の関係について紹介します。会場は本館1階企画展示室。期間は今年の7月14日(金)から来年の2月25日(日)まで。
写真提供/新潟市水族館マリンピア日本海
協力・監修/新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/
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