【小諸市動物園だより】神社やお寺の林にもすんでいる「ムササビ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
動物園だより
2023.09.11

【小諸市動物園だより】神社やお寺の林にもすんでいる「ムササビ」

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今月のどうぶつ:ムササビ

学名:Petaurista leucogenys
齧歯目 リス科
生息地:本州・四国・九州


顔の白いラインが特徴です。毛の色は黒っぽい茶色ですが、少し明るい茶色のムササビもいます。

神社やお寺の林にもすんでいる

ムササビは日本だけにすむ動物です。夜行性で、主に大きな木が生えた山林にすんでいますが、神社やお寺の林など、私たちが暮らす場所の近くにもいます。木の上で生活することが多く、木の葉や種子、果実などを食べます。ムササビには、前足と後足の間と後足としっぽの間に「皮膜」と呼ばれるまくがあり、これを広げるとグライダーのように空を飛ぶことができます。最大で120mほど飛ぶこともあるそうです。

ムササビが食べた後の食べ残しを、見たことはありますか。木の葉を2つに折って真ん中や上の部分を食べるので虫食いのような形になったり、松ぼっくりだと真ん中の部分を残すのでエビフライのような形になったりします。神社やお寺、森などに行ったときには、足元に落ちていないか探してみてくださいね。


グライダーのように空を飛ぶ

ムササビが減少しているのはなぜ?

動物園では、2008年からムササビの飼育を始めています。現在飼っているムササビは、木をきっているときに、木の巣穴から出てきたところを保護されて動物園にやって来ました。まだ目も開いていない赤ちゃんだったので、飼育員が親代わりになりミルクやはいせつを3時間おきに行い、育てました。人工哺育で育てたため野生に返すことは難しく、動物園で飼っています。すみかとなる林や、神社・お寺の林が減少して、ムササビの数も減ってきています。野生動物を守るために、私たちができることを考えてみましょう。


ムササビが食べた後の葉っぱ

こもろニュース

敬老の日のお祝いイベント

敬老の日には、動物園にいる高齢の動物たちのお祝いイベントを行います。ライオンの「ナナ」やアジルテナガザルの「クロちゃん」たちは、年をとっているけど、元気いっぱいです。これからも長生きができるように、みんなでいっしょにお祝いをしませんか? ガイドでは、動物たちのワクワクするようなお話も聞けるので、楽しみにしていてください。


写真提供/小諸市動物園

協力・監修/小諸市動物園
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