目次 [非表示]
今月のどうぶつ:コガタノゲンゴロウ
学名:Cybister tripunctatus lateralis
ゲンゴロウ科
生息地:本州~南西諸島:台湾、中国、朝鮮半島
コガタノゲンゴロウの幼虫
水中をスイスイ泳ぐ水生昆虫
ガタノゲンゴロウは、水生昆虫の仲間で、名前の通り、ゲンゴロウより小型です。卵のような形で、ツルツルした流線形をしていて、水の抵抗が少ないようになっています。毛の生えた長い後ろ足は、ふねをこぐオールの役割をしており、水中をスイスイ泳ぐことができます。呼吸をするときは、水中からおしりを出しますが、おしりで呼吸しているわけではありません。羽とお腹の間に空気をためこんで、気門という出入り口から、空気を体内に取り入れています。
飼育容器内で脱皮した幼虫
絶滅危惧Ⅱ類に選定されています
コガタノゲンゴロウのメスは、水草のくきに穴を開けて、卵を産み付けます。十分に成長したら陸に上がり、土の中でさなぎになります。野外では、水生植物が豊富な浅い止水域を好みます。成虫、幼虫ともに肉食で、幼虫は、大きなきばで獲物をとらえ、消化液を注入して動けなくして、生きた生物を捕獲します。
農薬等の影響で、コガタノゲンゴロウは多くの地域で激減しています。環境省レッドデータブックで、絶滅危惧Ⅱ類に選定されていて、絶滅した地域も多いです。一 方で、最近になって、個体数が回復傾向にある地域もあり、九州や四国など西日本を中心に、再発見が相次いでいるといううれしい報告もあります。
かしはらしニュース
特別展「やばすぎる!セミ展」
夏は終わったけど、セミ展は10月9日(月・祝)まで開催中!
セミは、大きな声で鳴いたり、土の中で何年も過ごしたり、他の昆虫にはない生活をしています。種類も、身近なものからマニアックなものまで、たくさんの種が生息しています。さらに世界のセミでは……。身近だけれど、あらゆる面で〝やばい〟セミたちについて紹介します。
写真提供:橿原市昆虫館
協力・監修:橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/kanko_bunka_sports/konchukan/index.html
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。