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今月の動物 : トキ
※多摩動物公園では展示していません
学名 : Nipponia nippon
生息地:中国陝西省、韓国南東部、日本(新潟県佐渡周辺)
ペリカン目 トキ科
絶滅の危険のあるトキ科のなかま
クロツラヘラサギ
学名 Platalea minor
ペリカン目 トキ科
ホオアカトキ
学名 Geronticus eremita
ペリカン目 トキ科
朱鷺(トキ)を知っていますか?
トキは、日本では野生の個体が一度絶滅した鳥です。しかしその後、中国からゆずられた個体を佐渡トキ保護センターを中心に増やし、育った個体を新潟県の佐渡島で放して日本に暮らすトキが復活しています。これを野生復帰といいます。現在は日本に約545羽(2022年12月末現在)が生息し、ほとんどが佐渡島で暮らしています。
野生復帰実現のために多くの人々の努力があり、都立の動物園も昭和40年代から協力をしてきました。多摩動物公園は毎年繁殖を行い、育てたヒナを佐渡トキ保護センターへ送り、野生復帰に協力しています。
あざやかな朱鷺色の成鳥
トキの色
トキの朱鷺色とも呼ばれる美しいピンク色は一度見たら忘れられません。しかし、朱鷺色をしたトキは1年のうちわずか4カ月強。他の期間は黒っぽい灰色です。この羽色はトキ独特の習性で変化します。繁殖期になると、頭から首の後ろの皮膚がはがれてできる黒い粉状の物をこすりつけて羽が黒く染まるのです。また、巣立つころの若鳥は顔が黄色。これらは同じ鳥とは思えません。
幸せなことに今では、佐渡島に行けば野生で暮らすトキが見られます。トキに興味が出てきたら、ぜひ実物を観察に行ってください。
巣立ち後の幼鳥と黒っぽい色の成鳥
たまニュース
※写真はイメージです
昆虫園本館で「秋の鳴く虫展」を開催
「秋の鳴く虫展」を9月14日(木)~26日(火)まで開催します。エンマコオロギやカネタタキのような身近な虫から、マツムシやクツワムシのような実際に目にすることは少ない虫まで展示し、「生」の鳴き声を聞いてもらえるように工夫をこらします。初秋の多摩動物公園で、虫の音に耳をかたむけてみませんか。
写真提供:公益財団法人東京動物園協会
東京都多摩動物公園
東京都日野市程久保7丁目1−1
TEL.042-591-1611
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/
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