【よこはま動物園ズーラシアだより】胃の構造がウシやヤギとそっくり!? 葉が主食のサル「フランソワルトン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
横浜
動物園だより
2023.09.04

【よこはま動物園ズーラシアだより】胃の構造がウシやヤギとそっくり!? 葉が主食のサル「フランソワルトン」

目次 [非表示]

今月のどうぶつ:フランソワルトン

学名:Trachypithecus francoisi
生息地:ベトナム北部から中国南部の一部
霊長目 オナガザル科

フランソワルトンはオス1頭に対して複数のメスという群れを構成し、子育ては群れのメスで協力して行います。

葉を主食とするサルです

フランソワルトンはリーフイーターと呼ばれる葉を主食とするサルの仲間で、ズーラシアではシラカシやトウネズミモチといった常緑樹とサクラやヤナギなどの落葉樹もあたえています。

このように葉をたくさん食べて消化吸収できるのは胃の構造がウシやヤギなどの草食動物に似ており、たくさんの微生物がお腹の中にいて、かたい葉のせんいを分解するといわれています。


葉を食べているフランソワルトン

オレンジ色は赤ちゃんのときだけ!

フランソワルトンの成獣は全身黒色で、もみあげの部分のみが白いですが、赤ちゃんはきれいなオレンジ色をしています。この色は群れの仲間たちに「子守行動」を引き起こすといわれています。

ズーラシアでは今年の5月29日に約3年ぶりに赤ちゃんが誕生し、ポンズという愛称に決まりました。ポンズは母親のユズだけでなく、姉のアマナツや祖母のミカンにだっこされたり、メス3頭に囲まれたところで遊んだりするなど、群れの仲間が見守る中でとても活発にすくすくと成長しています。

オレンジ色は生後3カ月を過ぎたころから徐々に黒くなっていき、10カ月ほどで成獣と同じ色合いになります。数カ月しか見ることのできないオレンジ色の赤ちゃんが見られるのは今だけですので、ぜひご来園ください!


生後約1カ月の赤ちゃん

ズーラシアニュース

村田園長のとっておき写真展

ズーラシアで飼育している動物を中心に、村田園長が撮影した、とっておきの写真を展示します。村田園長のカメラごしに見る世界をお楽しみください。9月6日(水)から12月4日(月)まで、ホッキョクグマ水中ビューで開催します。ぜひ見に来てくださいね。


写真提供/よこはま動物園ズーラシア

協力・監修/よこはま動物園ズーラシア【指定管理者 公益財団法人横浜市緑の協会】 
〒241-0001 横浜市旭区上白根町1175-1
TEL 045-959-1000
https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3