【エコチル特集】神奈川には美しい自然がいっぱい しっかり学んで、みんなで守ろう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
湘南
特集
2023.09.04

【エコチル特集】神奈川には美しい自然がいっぱい しっかり学んで、みんなで守ろう!

目次 [非表示]

みんなが住んでいる神奈川県には自然がたくさんあるよね! でも昔に比べたら減ってしまっているんだ。今回は、神奈川の自然環境がかかえている問題とともに、身近な自然環境について遊びながら学べる施設やイベントを紹介するよ。

気候が良く自然豊かな神奈川県

神奈川県は、日本の中でも気候が良い所といわれているんだ。西には箱根、丹沢の山々が連なり、南は相模湾などの海に面していて、自然豊かでとても美しい風景を楽しめる所がたくさんあるよね。でも、実は高度経済成長と呼ばれる、日本の経済が急成長したころから、神奈川の自然はどんどん減ってしまったんだ。今は、残った自然を大切にしながら、自然を増やしていけるような取り組みが行われているよ。

遊びながら学べる自然環境保全センター

みんなは自然環境保全センターに行ったことはあるかな。厚木市七沢にある施設で、丹沢の自然再生など、神奈川の自然を守るいろいろな活動をしているよ。センターの屋外には、生き物観察ができる自然観察園や樹木観察園、館内には、丹沢の豊かな自然を再現したジオラマや自然再生の取り組みを紹介する展示物があって、自然との関わり方や、神奈川の豊かな自然について楽しく遊びながら学ぶことができるんだ。

自然環境保全センターでは、自然に関するイベントや体験学習もしているから、センターで遊んだり、イベントに参加したりして、大切な自然を守るために何ができるか考えてみてね!

楽しく学べる!自然環境保全センター

写真:神奈川県自然環境保全センター

遊びながら身近な自然について学べるゲームも!

工作などの体験学習で学べる「自然発見クラブ」

神奈川県自然環境保全センター

  • 住所:神奈川県厚木市七沢657
  • 電話:046-248-0323
  • 入場料無料

>>>神奈川県自然環境保全センター

身近な大自然「丹沢」ってどんな所?

写真:神奈川県自然環境保全課

神奈川県北西部にある山々の集まりのことを丹沢山地というんだ。そのうち約400㎢(県の面積の約6分の1!)は丹沢大山国定公園、県立丹沢大山自然公園に指定されていて、さまざまな生き物たちが暮らしているよ。そして、神奈川県で使われている水の多くは、丹沢の森林が育んでいるんだ。
みんなの生活にも欠かせないんだね。

今、丹沢は傷ついているよ…

シカが増え過ぎている!
人間の開発によって、すむ場所を山に移したシカが下草を食べ、生き物の種類や数が減ってしまっているんだ。

外来種が増えている!
丹沢とその周辺では、ブラックバス、ペットだったアライグマやガビチョウなどが増え始め、元々いた貴重な生き物が食べられるなど影響が出ているよ。

 

ブナ林が減っている!
大気汚染や幼虫が葉を食べるブナハバチの大発生などの影響でブナの木が弱り、ブナ林が減っているんだ。

人工林(人が育てる森林)があれている!
手入れが足りないスギやヒノキの人工林の中は、暗くて下草が生えず、雨が降ると土が流れ出てしまうよ。

>>>丹沢についてもっと知りたい!

ザリガニバスターズに参加して自然観察園の自然環境を回復させよう!

自然環境保全センターの池で増え過ぎて問題になっている、外来種のアメリカザリガニ。
「ザリガニバスターズ」でたくさんつって、自然環境や外来種について考えてみよう!

なぜ増え過ぎた?外来種アメリカザリガニ

外来種とは?
元々その地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生き物のこと。

  • 天敵がいない!(※)
  • 寒くても平気!
  • 何でも食べる!
  • 水質が悪くても平気!
  • 繁殖力が強い!

※アメリカザリガニを食べる生き物はいますが、数をおさえるほどではありません。

アメリカザリガニをなぜつかまえているの?

1990年ごろに、来園者によって放たれたアメリカザリガニは、元々池にすんでいた水生生物を食べ、水草を切ってしまったんだ。水草が減り、水生生物のかくれ場所や卵を産む場所が無くなって、魚や水生生物が減ってしまったよ。でもアメリカザリガニは増えるばかり! 一度変わってしまった池は、なかなか元にはもどらないんだ。すべてつかまえるのは難しいけど、少しでも減らせるようがんばっているよ。

外来種を広めないためにみんなにできること

いれない、すてない、ひろげない
飼えなくなったペットを野外に捨てたり、旅行先でとった生き物を家のそばでにがしたりすると、他の生き物の命がうばわれてしまうかもしれないよ。

正しい知識を持とう
外来種は悪者ではないよ。問題を引き起こしているのは人間なんだ。新たな外来種を生み出さないためにも、知ることが大切だよ。

ザリガニバスターズ
[開催期間]6月3日(土)~10月1日(日)の土曜日、日曜日、祝日
[受付時間]9:30~15:00

※予定は変わる場合があります。
※小学生以下の子どもだけでの参加はできません。
※つったザリガニは持ち帰れません。

その他にも注意事項があります。

>>>こちらからよく確認してからご参加ください。

みんなの「大人に言いたい!」を大募集!

「自然を守ろう!」って言うけれど、大人は「自然環境の大切さ」を分かっているの?
ちゃんと考えて行動しているの? 大人たちに一言モノ申したい!
大人の環境に対する行動についての意見を大募集するよ。
みんなの意見は12月号で発表するので、たくさんの意見を聞かせてね!

応募締切:2023年9月25日(月)

 


監修:神奈川県自然環境保全課

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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