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東京は高層ビルや高層マンションが立ち並ぶ。でも、いたる所に公園が整備され、街路樹や花だんも豊富。都心からはなれれば、雄大な自然も!
暖かく、すごしやすいこの季節、虫あみと虫かごを持って出かけるのもいいね。さあ、東京の自然にふれに行こう!
東京には森がたくさん
みんなは、東京に森がたくさんあると思うかな? 実は、東京の3分の1以上は森林。さらに、東京都の森はきちんと整備されていることが多く、身近な存在でもあるんだよ。
例えば、奥多摩都民の森では、親子で渓流釣りや、子ども向けの森づくりイベントなどを用意。また、奥多摩都民の森と同じ西多摩郡にある檜原都民の森でも、ウォーキングコースを整備し、1年を通して木工教室や自然教室などのイベントを実施。東京の森を手軽に体験できるんだ。
23区内でも自然を楽しめる
奥多摩の方までは、なかなか足を運べないという人は、公園に行ってみるのはどうだろう? 東京は公園数が全国1位で、公園面積は全国3位。東京の面積を考えると、東京は公園だらけといえそうだね。なかでも、23区内にある大きい公園では、休日などに自然の観察や体験を題材にしたイベントが開催されていることも多いよ。
そして、これからの季節にぴったりなのが虫取り! 森林や大きな公園がなくても、家の近くでも楽しめるのが、虫取りのいいところ。ちょっとした草木があれば、虫がいることは多い。じっくり見てみてね。
ただ、虫取りに熱中するあまり、信号を無視してしまったり、勝手によその敷地に入ったりはしないようにね。ルールを守って、東京の自然を満喫しよう!
東京で見られる主な昆虫
昆虫研究家の杉村健一さんが教える
虫取りのコツ
杉村健一さん
昆虫研究家。自然系テレビ番組のコーディネーターや、森林ふれあい教室、昆虫観察会など、ワークショップの講師も務める。
虫取り=田舎と思うかもしれませんが、実は、都心にもたくさんの生き物がいるんです。つかまえたい虫がいる場合、まずはその生態を調べましょう。
例えば、モンシロチョウの幼虫はキャベツの葉、アゲハの幼虫はミカンの葉を食べるので、アゲハをつかまえたければ、ミカンの木を探すといいですね。ただ、やはり緑が多い方が虫はいます。公園や林、野山など、いろいろな場所へ行ってみてください。つかまえたら、なぜこの虫がここにいたのか、考えてみましょう。
杉村さん伝授 オススメ虫取り場所
石神井公園
トンボがたくさん見られる公園です。運が良ければ、マルタンヤンマという変わった種類のトンボも見られますよ。
玉川上水緑道
全長43kmにもおよぶ緑道で、立川市あたりに行けば、カブトムシが取れますよ。
中央本線穴山〜日野春間
日本の国蝶であるオオムラサキが観察できますよ。
東京湾岸
海に昆虫!? と、おどろかれるかもしれませんが、琉球や南方の昆虫が多く見られます。
これでバッチリ!おすすめの虫取りスタイル
POINT1
ぼうしをかぶって、水筒を忘れずに
日射病予防の面からも、ぼうしはかぶろう。また、木の上から頭に虫が落ちてくることも! そして、忘れてはいけないのが水筒。山の中などに行くと、飲み物が手に入りにくいことも多いんだ。とくに夏場は注意してね。
POINT2
長そで・長ズボンを着用!
はだを出していると、草で切り傷を作ったり、かぶれてしまうようなものにふれることがあるんだ。また、夏場はカにもさされやすくなるよ。ただ、熱中症も心配なため、暑さにたえられないようなら、半そで・長ズボンのスタイルにしてね。虫よけスプレーもふっておくと安心。
POINT3
虫あみと虫かごは必須
虫あみと虫かごは虫取りの必需品。100円ショップなどで手に入るものでも問題ないけれど、チョウならナイロン、甲虫やトンボはメッシュと、虫によってあみを変える人も多いんだ。また、持ち手を伸び縮みできるものに変えると、持ち運びに便利だよ。
POINT4
歩きやすい運動ぐつを用意
山道や草むらには、サンダルなどで歩くと危険な場所がある。また、けがをするリスクも高くなるよ。
虫取りの準備をしよう
基本セット
- 長そで
- 長ズボン
- よごれてもいい、はきなれた運動靴
- 虫あみ・虫かご
- ぼうし
- 虫よけスプレー
- 水筒 ・汗ふき用のタオル(首からかけることもあるため、長めのものがよい)
余裕があれば、これらもプラス
透明なプラスチックケース
つかまえた虫を入れて、じっくり観察できるよ。
長いピンセット
幼虫などをつかむのに便利だよ。
ポケット図鑑
その場で虫の名前が確認できるよ。
虫かごを作ってみよう!
持ち運びに便利
用意するもの
円筒形の洗たくネット、ワイヤー(針金)、吊り下げ用のヒモ、針、ぬい糸
円ではなく、筒の部分にファスナーがついたタイプの洗たくネットを用意し、きちんとファスナーが開くかを確認。ネットはあみの目の細かいタイプがいいよ。
筒の形を保つため、2カ所の円の部分にワイヤーをぬいつけていく。難しい場合は、おうちの人に手伝ってもらおう。
肩からぶら下げるなら長めのヒモ、手持ちなら短めのヒモをつけて完成。このヒモは、ぬいつけてもいいし、安全ピンでとめるだけでもオーケーだよ。
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。