【エコチル特集】北海道の大気に何が起きている!?|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
特集
2018.04.09

【エコチル特集】北海道の大気に何が起きている!?

目次 [非表示]

キミが住んでいる街の空を見あげてみて。きっときれいな大気が広がっているだろうね。

でも本当にきれいなのかな?実は目に見えない物質によって、汚れていることもあるんだって。

ここで、北海道の大気についていっしょに見てみよう!

大気汚染って何だろう?

みんなは、大気汚染という言葉を聞いたことはある?大気とは、地球をとりまく空気のことで、それらの空気が自動車や工場などから出る化学物質によって汚れてしまうことをいうんだ。

世界地図を見てみると、それぞれの国と国の間には国境があるけれど、大気にはそんな境はないよね。大気汚染を防ぐためには、世界中の人々が協力することが必要なんだ。

大気汚染を引き起こす汚染物質は粒子(小さいつぶ)状の物質などで、ほとんどが車の排気ガスや工場のけむりから発生しているけれど、火山の噴火や森林火災などの自然現象によっても発生するよ。

とっても小さい粒子PM2.5の影響は?

中でも、PM2.5はニュースなどでも取り上げられているから、みんなも聞いたことがあるかな。

図1にあるように、PM2.5は大気中にある2.5マイクロメートル*以下のとても小さな粒子状の汚染物質で、人の肺の奥深くまで入りやすく、私たちの健康に悪い影響を与えるといわれているんだ。

PM2.5はとても小さいため、肺の奥深くまで入りやすく、ぜんそくや気管支炎などの健康への影響が心配されているよ。工場や自動車の排気ガスなど、人々の暮らしから発生するんだ。2013年1月に中国で大規模な大気汚染が発生した際に、環境基準を超える濃度のPM2.5が日本でも一時的に観測されたよ。

*SPMは粒径10μm以下の大気中に浮遊する粒子状物質。
※資料:EPA

図2で、私たちの暮らしの中で発生している大気汚染を紹介するよ。どんなことが大気で起きているのか、見てみよう!

*1マイクロメートル(μm)は1ミリメートルの1000分の1で、髪の毛の太さの30分の1くらいの大きさ。

きれいな大気のために私たちができること

酸性雨や光化学スモッグ、黄砂など、私たちの暮らしには、さまざまな大気汚染が発生しているんだね。

みんなが住む北海道は、深刻な状況ではないけれど、PM2.5が高濃度になると予測される日には、注意が呼びかけられているよ。

健康で快適な生活には、きれいな空気、豊かな緑が大切。空がずっときれいであるために、私たちにできることを行っていきたいね。例えば、「近くの場所に行くときはマイカーを使わない」こともそうだよ。ぜひみんなも家族やお友達と、きれいな大気を保つために自分たちができることを考えてみてね!

注意喚起が出たらどう、すればいいの?

北海道では、2013年4月1日からPM2.5が高濃度になると予測される日に注意喚起することになったんだ。

●屋外での長時間の激しい運動や外出をできるだけ減らそう
●屋内では換気や窓の開閉をできるだけ少なくしよう。
●呼吸器系や循環器系に疾患がある人、子ども、高齢者は、体調に応じて慎重に行動しよう。

環境省大気汚染物質広域監視システムそらまめ君って知ってる?

全国の大気汚染の状況について、24時間、情報提供しているサイトがあることを、みんなは知っているかな?その名も「そらまめ君」。環境省による大気汚染物質広域監視システムのことなんだ。

大気汚染測定結果(時間値)と光化学オキシダント注意報・警報発令情報の最新1週間のデータを地図で見ることができるよ。キミもアクセスして、自分が住んでいる場所の大気汚染の状況をチェックしてみよう!

>>> そらまめ君ホームページ

 

監修:北海道 環境生活部環境局 循環型社会推進課

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3