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今年の夏も大切になってくる「省エネ」。でも、なぜ省エネが大切で、何をすれば省エネになるんだろう?
省エネがなぜ大切なの?
夏になると、耳にすることが増える「省エネ」という言葉。この「省エネ」とは「省エネルギー」を短くした言葉で、毎日の生活の中で使っているエネルギーをむだなく、上手に使うことをいうんだよ。
例えば、「暑い日でもエアコンをつけないでがまんする」のではなく、日差しをさえぎるために緑のカーテンで窓をおおったり、外出時にカーテンを閉めておいたりなど、ちょっとした工夫が省エネにつながり、エネルギーを上手に使っていくことになるよ。
でも、なぜ省エネが大切なんだろう?
今、世界中で大きな問題となっているのが地球温暖化。この100年で平均気温は1.1℃上昇、日本でも平均気温が1.3℃も上昇しているよ。
暖かくなると、記録的な暑さや寒さといった異常気象が起こりやすくなるだけでなく、平均気温が2℃上がると、昆虫の18%、植物の16%、動物の8%が生息域の半分以上を失うといわれているんだ。
世界では、地球温暖化による危険な気候の変化をより少なくするため、1.5℃の上昇におさえることを目標にしているけれど、何もしないままだと、2100年には気温が最大5.7℃上昇する可能性があると指摘されているよ。
地球温暖化をくい止めよう!
この温暖化を引き起こしているといわれているのが、CO₂などの温室効果ガス。今、私たちの暮らしは電気などのエネルギーで成り立ち、エネルギーをつくるために、石油や石炭などを燃やし続けているよ。その結果、CO₂の量が急激に増え、地球温暖化につながっているんだ。
東京都は、2050年にCO₂排出実質ゼロにする「ゼロエミッション東京」を宣言しているよ。実は、東京のCO₂排出量の3分の1は家庭でエネルギーを使うことによって排出されているんだ。東京都は、企業の協力も得て、大規模な建物を中心に排出削減の取り組みを行い、一定の成果を得てきたよ。
一方、「家庭部門」とよばれる家庭からのCO₂の排出量は世帯数の増加などもあって、なかなか下がっていかないのが現状だそう。だからこそ、みんなの協力が必要なんだ。今日から早速、省エネを心がけていこうね!
都内CO₂排出量部門別構成比
出典:「都における最終エネルギー消費及び温室効果ガス排出量総合調査(2020年度速報値)」
都における家庭部門の年間電気使用量の機器別割合
出典:「都における最終エネルギー消費及び温室効果ガス排出量総合調査(2020年度速報値)」
私たちにもできる省エネ!
子どもでもできる省エネはたくさんあるよ。早速、今日からやっていこう!
□ 使わない部屋の電気は消す
□ 見ていないテレビは消す
□ 長時間使わないときは、テレビ本体のスイッチを切る
□ 外出時は窓のカーテンを閉める
□ エアコンをひんぱんに「オン」「オフ」しない(30分位の外出であれば、つけたままに)
□ エアコンの室外機は風通しの良い日陰に置く(周りには物を置かず、すだれなどで日陰をつくる)
□ 夏は冷蔵庫の庫内温度を「中」にする
□ 冷蔵庫に物をつめこみ過ぎない
□ 食器洗いにお湯を使う場合は、低温にする
□ 夏は冷蔵庫の庫内温度を「中」にする
□ 冷蔵庫に物をつめこみ過ぎない
□ 食器洗いにお湯を使う場合は、低温にする
できているかな? おうちでも省エネ!
どういったことをすれば、おうちの省エネになるのかな? 具体的に見ていこう!
省エネしたらどれくらい節約になるの?
※値は一般の家庭における年間の節約金額(目安)です。
▶▶▶ 約1,100円の節約
▶▶▶ お湯の使用量を2~3割減らせる
▶▶▶ 約8万8,000円の節約
▶▶▶ 約1,100円の節約
▶▶▶ 例えば、冷蔵庫は約5,000円の節約【※】
【※】一定の条件のもと約10年前のものを買いかえた場合
▶▶▶ 約1万9,000円の節約
▶▶▶ 約1,400円の節約
▶▶▶ 約2,200円の節約
▶▶▶ 約3,400円の節約【※】
【※】50アンペアから40アンペアに変更した場合
協力:東京都
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。