【葛西臨海水族園だより】都市部ではなかなか見られない「アカハライモリ」を観察しに来てね!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
東京
動物園だより
2023.07.03

【葛西臨海水族園だより】都市部ではなかなか見られない「アカハライモリ」を観察しに来てね!

目次 [非表示]

今月のどうぶつ:アカハライモリ

学名:Cynops pyrrhogaster
イモリ目(有尾目) イモリ科
生息地:本州から四国、九州までの日本各地

「水辺の生き物」水槽で見られる生き物たち

トウキョウサンショウウオ

シュレーゲルアオガエル

アカハライモリってどんな生き物?

イモリは、カエルやサンショウウオの仲間と同じ両生類です。アカハライモリは、平野から山地にかけての田んぼや水路、池、小川などの水辺に暮らしています。昔はだれでも見たことがある、とても身近な生き物でした。

しかし、田んぼや池などの水辺は、人々の生活の変化にともなって減少し、特に都市部ではほとんどなくなってしまいました。東京近郊ではレッドリストに記載され、絶滅も心配されています。

アカハライモリの幼生

アカハライモリを見比べてみよう!

アカハライモリは、成長段階で姿かたちや生息する環境が変化する生き物です。卵からふ化した幼生は、頭の後ろ側にふさふさのエラがついており、水中で呼吸します。2~3カ月経つと、エラはなくなり、体つきもイモリらしい幼体となって陸に上がります。その後、2、3年は陸上で生活し、成体(おとな)になると再び水辺にもどってきます。

水族園では、淡水生物館にある「水辺の生き物」水槽で水族園生まれのアカハライモリを展示していて、現在は今年生まれの幼生、昨年生まれの幼体、大きな成体を同時に見ることができます。特に、幼生は見られる期間が短いので、ぜひこの機会に見比べてみてください。

アカハライモリの幼体

かさいニュース

水槽の裏側探検に行ってみよう!

ふだんは行くことのできない水槽の裏側を探検する裏側ガイドツアーを再開しました! 土日祝限定で小学生以上が対象です。魚たちを飼育するための設備や工夫、どんなえさをあたえているのかなどを紹介します! 水槽の裏側を知れば、水族園の楽しみ方がもっと広がるかもしれませんね。みなさんのおこしをお待ちしています。


写真提供:公益財団法人東京動物園協会

東京都葛西臨海水族園
東京都江戸川区臨海町6-2-3
TEL.03-3869-5152
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

この記事の関連ワードKEYWORD
おすすめの関連記事RECOMMEND
人気の記事RECOMMEND
1
2
3