目次 [非表示]
今月のどうぶつ:マイワシ
学名:Sardinops melanostictus
ニシン目 ニシン科
生息地:東アジア沿岸域
形がさまざまに変化するマイワシの群れ
シラスもヒラゴもマイワシの内
群れを成して遊泳するマイワシやカタクチイワシなどのイワシは、大量につかまえることができ、食用としてだけではなく、家畜の飼料や畑などの肥料としても重宝される水産資源です。食用のマイワシは、利用方法によって呼び名が変わります。
ちりめんじゃこを食べたことがありますか? ちりめんじゃこに使われる「シラス」は、マイワシなどのイワシの稚魚が入っています。少し成長すると「ヒラゴ」などと呼ぶ地域もあるようです。ラーメンの出汁などに使われるヒラゴ煮干しは、マイワシから作られています。マリンピア日本海では、成長順に「稚魚」「若魚」「成魚」と呼んでいます。
暖流の旅ゾーンの若魚
群れの魅力を楽しむ展示
この春、マイワシの若魚を暖流の旅ゾーンに、成魚を日本海大水槽にたくさん搬入しました。穴を開けたバケツを使い、水量を調節してマイワシが飛び出ることを防ぎながら、マイワシに負担をかけないよう素早く搬入しました。今回搬入した数は、日本海大水槽は約4000びき、暖流の旅ゾーンは約2000びきにもおよびます。
大水槽にはハガツオやサメ、エイなど大型の魚がいるため、その中で泳ぐマイワシは、ひとかたまりとなって泳ぐことで身を守ります。一方、暖流の旅ゾーンには、ほぼマイワシだけを展示しているので、群れを作らずに泳いでいます。環境によるちがいを、ぜひ見に来てください。
搬入用バケツに入ったマイワシ
マリンピアニュース
その色の意味は?
派手な色やしま模様、幼魚と成魚でちがう模様など、魚の「色」は本当に「色々」。企画展示「魚の色」では、普段何気なく見ている魚の色に焦点を当て、体験できるコーナーなど、さまざまな展示を通して生物の生息環境と体色の関係について紹介します。会場は本館1階企画展示室。期間は今年の7月14日(金)から来年の2月25日(日)まで。
写真提供:新潟市水族館マリンピア日本海
協力・監修:新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。