【鶴岡市立加茂水族館だより】口の中をのぞいてみよう「カリフォルニアアシカ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2023.07.10

【鶴岡市立加茂水族館だより】口の中をのぞいてみよう「カリフォルニアアシカ」

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今月のどうぶつ:カリフォルニアアシカ

学名:Zalophus californianus
食肉目 アシカ科
生息地:アメリカの西海岸など

オスのアシカは体長2mほどまで大きくなりますが、動きはとっても機敏。(歯磨きの様子)

 

口の中をのぞいてみよう

カリフォルニアアシカがえさを食べている姿を見たことがある方も多いと思いますが、口の中を見たことはありますか?、カリフォルニアアシカの口の中には、上あご18本と下あご16本、合わせて34本のとがった歯が生えています。えさをかまずに丸のみするため、この歯は人間のように物をかむための歯ではありません。自然界ではこのとがった歯を使って獲物を一撃でとらえています。このときに歯茎が刺激され病気の防止につながっていると考えられているのですが、飼育下では生きた魚を食べる機会が少なく歯を使うことが無いので、歯を健康に保つため、歯ブラシをしながら歯茎に刺激をあたえて口の中の健康管理を行っています。

25才のメス、黒い歯の「ゆず」

 

真っ黒な歯

その歯の色はなんと真っ黒!でも、これが健康な状態です。アシカの口の中には「黒い色素を出す細菌が生息している」といわれています。ときにはこの細菌の影響でヨダレも黒っぽくなることがあります。しかも、歯の黒さは個体によってちがいます。

アシカとアザラシの生態を解説する『ひれあしの時間』では、アシカたちが大きな口を開けたり、アザラシが歯ブラシをする様子を見ることができます。個体によってちがう歯の色をぜひ観察してみてください。

9才のメス、白っぽい歯の「美海」

 

かもすいニュース

カリフォルニアアシカの繁殖期

カリフォルニアアシカは5月から7月(夏の間)に繁殖期、恋の季節をむかえます。この時期、オスのアシカはとても大きな鳴き声でずっと鳴いています。よく聞くと一頭一頭鳴き声がちがいます。耳をかたむけて、だれが鳴いているのか当ててみてくださいね!


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

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