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今月のどうぶつ:カバタテハ
学名:Ariandne ariandne
タテハチョウ科
生息地:台湾・中国南部・東南アジアなど
卵には、小さなとげがたくさんありま
羽の色が名前の由来
カバタテハは、タテハチョウの仲間です。また、羽の色が、かば色(赤みの強い、だいだい色)をしていることから、この名前が付けられました。オスとメスを比べると、オスの方が少しだけこい色をしています。羽を広げると、4.5㎝~5.5㎝くらいになります。飛ぶときは、羽を水平に広げて、空中をすべるように飛びます。幼虫は、頭に角があり、全身がとげにおおわれていて、とげ虫と呼びたくなる見た目をしています(毒はありません)。幼虫のえさは、東アフリカ原産のヒマ(トウゴマ)という植物です。サナギは、他のタテハチョウの仲間のサナギと同じ、おしりの1カ所でぶら下がる「垂蛹型」です。ただし、真下に向かってぶら下がるサナギが多いのですが、カバタテハのサナギは、ななめ横方向になっていることが多いです。
“毛虫”ならぬ、“とげ虫”
台風などに乗って飛んで来たカバタテハ
カバタテハは、元々日本にはいなかったのですが、迷蝶といって、台風などに乗って1970年代に飛来しました。その後、沖縄県の八重山諸島周辺で繁殖をして定着しましたが、2000年代中ごろに、日本からは絶滅してしまいました。でも、繁殖と飼育が比較的簡単だったので、現在でもそのときの子孫が、日本各地の昆虫館で飼育されています。
ななめ横方向にぶら下がるサナギ
かしはらしニュース
オオムラサキの幼虫観察会を行いました
令和5年5月21日(日)に、橿原市昆虫館の〝網のハウス〟で育てている、オオムラサキの幼虫を観察するイベントを行いました。当日は、サナギになる間近の大きな幼虫だけでなく、サナギ、そして、1ぴきだけ羽化した成虫も、見ることができました。
写真提供:橿原市昆虫館
協力・監修:橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
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