【日立市かみね動物園だより】夏と冬のギャップ「ニホンアナグマ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
茨城
動物園だより
2023.07.10

【日立市かみね動物園だより】夏と冬のギャップ「ニホンアナグマ」

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今月のどうぶつ:ニホンアナグマ

学名:Meles anakuma
食肉目 イタチ科
生息地:本州、四国、九州


両目の周りは黒く、後足は黒褐色、体全体はクリーム色の毛でおおわれています。

ニホンアナグマとは?

日本の本州および四国、九州に分布し、都市近郊から高山の森林に生息しています。雑食性の動物で野生では主にミミズを食べますが、その他に季節に応じて昆虫や果実類などを食べています。ずんぐりした体形で、前足は発達してするどく長いつめを持つのが特徴です。このつめはえさのミミズをほって探したり、巣穴をほったりするのに役立ちます。夜行性のため日中は巣穴の中で過ごします。

ためふんの習性を持ち、同じ場所にふんをします。野生では巣穴の近くやその周辺にためふんをし、他個体と情報交換を行います。


太い前肢と立派なつめで穴ほりもなんのその

夏と冬のギャップ

ニホンアナグマは季節によって体サイズが大きく変化します。えさが豊富な夏時期に比べ冬時期は食べ物が少なくなるため、秋の間にたっぷりとえさを食べ、厳しい冬に備え体に脂肪をたくわえます。そのため、体重は夏時期に比べるとなんと1.5倍程度も増えます。たくわえた脂肪をもとに野生のアナグマは冬時期に穴ごもりをし、巣穴からほとんど出て来ないこともあります。ちなみに、かみね動物園に暮らすアナグマたちは通年えさが食べられるため穴ごもりをすることはありませんが、夏に比べると朝起きる時間がおそく、ねている時間が長いように感じます。


夜行性のため、日中は折り重なってよく休んでいます

日立市かみね動物園ニュース

身近な生き物展2023

日立の山や海など、私たちの身の周りに生息している身近な生き物について知ることができる「身近な生き物展2023」を開催します。くわしくはかみね動物園公式ホームページをご覧ください。

開催期間:8月5日(土)~8月31日(木)


写真提供:日立市かみね動物園

日立市かみね動物園
茨城県日立市宮田町 5丁目2-22
TEL:0294-22-5586
https://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/

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エコチル編集部

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