【エコなひと】ただただ捨てられているエゾシカの命。エゾシカを利活用する取り組みは、環境に優しい活動にもつながる|釧路短期大学 専任講師 (一社)エゾシカ協会 エゾシカマイスター 髙橋 未佳さん|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
エコなひと
2023.06.12

【エコなひと】ただただ捨てられているエゾシカの命。エゾシカを利活用する取り組みは、環境に優しい活動にもつながる|釧路短期大学 専任講師 (一社)エゾシカ協会 エゾシカマイスター 髙橋 未佳さん

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今回は、エゾシカ伝道師として全国で講座を開催している釧路短期大学の専任講師であり、(一社)エゾシカ協会 エゾシカマイスターの髙橋 未佳さんにお話をうかがいました。

今月のテーマ:エゾシカの命をむだにしないために

ただただ捨てられているエゾシカの命。 エゾシカを利活用する取り組みは、 環境に優しい活動にもつながる。

釧路短期大学 専任講師
(一社)エゾシカ協会 エゾシカマイスター
髙橋 未佳さん

COOPさっぽろ、札幌消費者協会や釧路市消費者協会でエゾシカに関する講座やエゾシカ肉料理教室の実施の他、名古屋、岡山、東京などで『もっと知ってねエゾシカのこと』講座を実施。

年間14万頭ものエゾシカが犠牲に!

エゾシカ伝道師として活動する髙橋さんに、エゾシカ問題についてお聞きしました。「私たちの生活や森を守り、交通事故や列車事故を減らすため、年間14万頭ものエゾシカの命が犠牲になっています。そして、その2割弱しか皮革製品や食肉などに利活用されていなく、残りの8割強はただただ命を取られ、捨てられています。エゾシカ問題は、北海道全域の課題です。」

髙橋さんはどのような活動をしているのでしょうか。「エゾシカの命をむだにしないために、『もっと知ってねエゾシカのこと』講座や『エゾシカ肉をサステナブルに食べる会』を全国で開催し、エゾシカ肉を実際に食べてもらい、安全性についても伝えています。エゾシカの大切な命が有効に利活用されると、皮(革)・内臓・骨などの焼却処分数が減り、CO₂排出量の軽減にもなります。また、それは山・森の生態系を守ることや、SDGsの目標達成にもつながります。」

エゾシカ肉は栄養豊富

最後に、小学生のみなさんにメッセージをいただきました。「エゾシカの天敵であるエゾオオカミを人間が絶滅させてしまった今、エゾシカは増える一方です。エゾシカの現状を知ると共に、高たんぱく質・鉄分豊富・低脂質の栄養価が優秀なエゾシカ肉の命をいただくことも知ってもらえたらうれしいです。」

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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