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近年、「問題グマ」と呼ばれる市街地に出没するヒグマが増えていることを知っていますか? 野生のヒグマは、私たちの身近に生息しています。「問題グマ」を増やさないために、私たちができることを考えてみましょう。
北海道にひっそりと暮らすヒグマ
ヒグマは、日本に生息する野生動物の中で最も体が大きく、国内では北海道のみに生息しています。全道で約11,700頭が生息していると考えられています。
ヒグマの生息場所は山や森ですが、札幌などの大きな都市にとなり合った身近な森にもすんでいます。基本的にヒグマは森に入って来る人をさけ、人との距離を保ちながら、人知れずひっそりと静かに暮らしています。
市街地に現れる「問題グマ」
近年、「問題グマ」と呼ばれる市街地に姿を現すヒグマが増えています。ヒグマはなぜ私たちの暮らす場所に出て来てしまうのでしょうか。原因として、5~7月の繁殖期にオスがメスと出会うために広い範囲を動き回る、森林近くにある魅力的な農作物や果樹を求めて市街地近くに出て来るなどが考えられます。一度、農作物やごみの味を覚えてしまうと、人をおそれずに畑や住宅に近づいてきてしまうおそれがあります。
「問題グマ」にしないためには?
「問題グマ」にしないために、まずはヒグマを市街地に近づけないことが大切です。そのために、家庭菜園を電気柵で守る、市街地と森林の間のやぶをなくす、生ごみをしっかり片付け、ごみのポイ捨てをしないことが有効です。人間とヒグマがおたがい安全に暮らしていくために、私たちができることを考えて対策をしていきましょう。
「問題グマ」にしないために…
電気栅の設置
電気ショックをあたえることで、ヒグマに警告することができます。 札幌市では、家庭菜園用の電気柵の貸し出しなどを行っています。
草かり
ヒグマには、見通しの良い場所をさけ、やぶなどで自分の体をかくしながら移動する習性があります。市街地と森林の間の草をかり、人とヒグマの距離を保つことが重要です。
生ごみの処理
ごみをポイ捨てしない、生ごみを野外に放置しないことが大切です。
もしヒグマに出合ってしまったら…
山の中に入るときは、ヒグマに人がいることを知らせるために、すずを付けたり、声を出したりしましょう!
① 遠くにヒグマを見つけたら……
落ち着いて状況を判断する。ヒグマがこちらに気づいていないなら、その場を静かに立ち去る。
② ヒグマがこちらに気づいていたら……
ヒグマが移動する方向を見定めながら、静かに立ち去る。あわてると事故につながるので、まず落ち着くことが大切。普通にしていれば、ほとんどのヒグマは立ち去るはず。
③ それでも近づいてきたら……
ヒグマから目をはなさないようする。そして、ヒグマの動きを見ながらゆっくりと後ずさりして、ヒグマと距離をとる。ヒグマが突進してきても、あわてて走ってにげない。
その他
大声を出す・走ってにげる・石を投げるなど、ヒグマを刺激することは絶対にしない。子グマの近くには必ず親グマがいるので、子グマを見つけたら絶対に近づかない。
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北海道環境生活部自然環境局野生動物対策課ヒグマ対策室
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