【静岡市立日本平動物園だより】オスは父親がリーダー「ブラッザグエノン」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
静岡
動物園だより
2023.06.05

【静岡市立日本平動物園だより】オスは父親がリーダー「ブラッザグエノン」

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今月のどうぶつ:ブラッザグエノン

学名:Cercopithecus neglectus
哺乳綱 霊長目 オナガザル科
生息地:アフリカ中央部の森林地帯

白いあごひげとだいだい色の頭巾をかぶったような姿が特徴。低い声で語尾を上げるように「ヴー⤴」「グー⤴」と鳴き、ブタのような変わった鳴き声をしています。

オスは父親がリーダー

ブラッザグエノンを知っていますか? 群れで生活をするオナガザルの仲間です。群れの中には順位があり、オスとメスで少しちがっています。あるとき、計画的なはんしょくのためオスとメスを分けて飼育したことがあります。オスの群れでは、父親が絶対的なリーダーで、寝室から放飼場へ移動するときも食事をするときも「自分が1番!」というふるまいをします。息子は父親にはまだ敵わず、ひかえめです。

一方のメスは、飼育員から食事をもらうときは、オスと同じように年上の個体が真っ先に寄って来て、気の弱い個体はなかなか食事にありつけません。でも部屋を移動するときと新しい物を見たときはちがっています。

どんな食べ物なのかじっと見つめています

メスの群れは オスとどこがちがうの?

朝、寝室から放飼場へ移動するときなどは、実は立場の弱い個体が先に行くのです。サル用の通路を、ゆっくりとかべや天井をさわりながら2足歩行のような形で「ヴー⤴」と鳴きながら通ります。

食事のときに一番強気だった年上の個体は、最後にダッシュで移動するのです。見慣れない食べ物を見たときには、気の弱い個体が先に受け取り、年上の個体は横から食べる様子を観察したり、のぞきこんでにおいをかいだりします。

進化の歴史の中で、このような特徴が生き残りに有利だったのかな、などと考えるととても興味深いです。ぜひみなさんも観察してみてくださいね。

桜に興味いっぱい

日本平動物園ニュース

毎月第3土曜日は公式キャラクター 「レッパーくん」がお出むかえ♪

毎月第3土曜日は、園内エントランスにて「レッパーくん」が、みなさまをお出むかえします。先着100名様には「限定レッパーくんかんバッジ」をプレゼント。毎月ちがうデザインなので、ぜひ集めてみてくださいね。レッパーくんに会いに日本平動物園へおこしください。(時間は、開園時間の午前9時ごろから30分程度。天候等により休止する場合があります。)

※バッジ画像はイメージです。過去のバッジです。ケースは配布しません。


写真提供:静岡市立日本平動物園

静岡市立日本平動物園
静岡市駿河区池田1767-6
TEL 054-262-3251
https://www.nhdzoo.jp/

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エコチル編集部

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