【鶴岡市立加茂水族館だより】黄色いかさとフリルのような口腕「パシフィックシーネットル」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2023.06.12

【鶴岡市立加茂水族館だより】黄色いかさとフリルのような口腕「パシフィックシーネットル」

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今月のどうぶつ:パシフィックシーネットル

学名:Chrysaora fuscescens
ヤナギクラゲ属 オキクラゲ科
生息地:北アメリカ海岸

北太平洋から北アメリカ太平洋沿岸に生息しているクラゲで、日本では野生では見ることができません。

 

黄色いかさとフリルのような口腕

直訳すると「太平洋の〝海のイラクサ〟」という意味を持つクラゲ。大きいものだとかさの直径が30㎝までに成長します。かさはこい黄色で、黄色から赤茶色の美しいグラデーションが目をひきます。ふちから24本の触手が長くのび、中心部からのびる白い口腕はとても長く、まるでフリルのようです。よく見ると白一色ではなく、半透明で中にはツブツブに見える部分もあります。

インキュベーター(保育器)内のエフィラ育成の様子

 

その美しい姿に飼育員もうっとり

パシフィックシーネットルが水槽の下から上にかけてゆっくりと登っていくとき、長い触手が一直線になりとてもきれいです。スタッフの中には、閉館後に水槽のアクリルに顔を近づけて、その美しい姿に見入っている人もいるほど。パシフィックシーネットルの水槽の前に来たら、ぜひ真正面に立ちその姿を見てみてください。

ジュース状にしたクラゲを食べています

この種は、全てポリプからクラゲを遊離させて育てています。クラゲを食べるクラゲなので、当館ではクラゲドリームシアターで飼育していた形の悪いクラゲを細かく切ってあたえています。5㎜程度の小さい状態のエフィラには、より細かくジュース状につぶしたものをえさとしてあたえています。

パシフィックシーネットルのエフィラ

 

かもすいニュース

飼育員のクラゲの呼び方

少し長くて覚えにくいクラゲの名前。加茂水族館の飼育員は、普段、その長い名前を省略して呼んでいます。例えば、コティロリーザツベルクラータ=コティ、アトランティックシーネットル=アトラン、アトランティックベイネットル=アトランベイという感じです。


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

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エコチル編集部

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