【埼玉県こども動物自然公園だより】絶滅危惧種の鳥「コサンケイ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
埼玉
動物園だより
2023.06.12

【埼玉県こども動物自然公園だより】絶滅危惧種の鳥「コサンケイ」

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今月のどうぶつ:コサンケイ

学名:Lophura edwardsi
キジ目 キジ科
生息地:ベトナム北部

コサンケイの種別カードの右上には絶滅危惧種に付けられる「レッサーパンダマーク」があります。

 

絶滅危惧種の鳥

コサンケイは、ベトナムの北部に生息するキジ科の鳥です。一時は野生で見かけられなくなり、絶滅したといわれていました。その背景にあるのは、1955〜1975年に起こったベトナム戦争で、生息地の熱帯雨林が減少したためです。その後、1997年に再び発見されました。

オスよりもあざやかな色の羽を持つメス

 

レッサーパンダマークを見ていくと……

当園では、展示場ごとに動物の名前や分類・分布の書かれた看板(種別ラベル)を設置しています。コサンケイの種別ラベルには、「レッサーパンダマーク」が付けられています。この当園オリジナルのマークは、絶滅のおそれがあることを示すものです。この種別ラベルを意識しながら動物を観察すると、コサンケイと同じくこのマークが付いている=絶滅危惧種の動物が意外と多いことが分かるでしょう。

動物園で身近に見ることができる動物も、野生下では数を減らし絶滅の危機にひんしている種が多くいます。多くの動物を絶滅の危機に追いこんでいる原因のほとんどは、人間の活動なのです。野生の動物のために自分は何ができるのか?動物園がそんなことを考えるきっかけの場になればうれしく思います。

当園で現在飼育しているコサンケイはオスで、オスはメスよりもあざやかな羽の色をしています。臆病な性格で巣箱の中にかくれてしまっていることもありますが、なかよしコーナーに来たときはぜひ観察してみてください。

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こども動物自然公園ニュース

キリンの赤ちゃんが生まれました!

今年3月、父・マル、母・ステップの間に、キリンの赤ちゃん1頭(オス)が生まれました!

4月中旬から親子の公開が始まり、5月10日(水)には屋外放飼場にデビューしました。親子の体調や様子により、部屋にもどっているときもありますが、温かく見守ってください。


写真提供:埼玉県こども動物自然公園

埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/

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