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今月のどうぶつ:アメリカバク
学名:Tapirus terrestris
奇蹄目 バク科 バク属
生息地:南米大陸の水辺に近い森林や湿地
以前は「ブラジルバク」と呼んでいた種
生息地はブラジルの他、コロンビア、ベネズエラ、パラグアイなど、南米大陸に広く分布するため、現在は「アメリカバク」と呼び名が統一されました。
寿命は約30年といわれ、当園の2頭は、どちらも20才前後になります。メスのミノリは、これまでに4回赤ちゃんを産んでいます。
得意の泳ぎに、水中でも、長い鼻を自在に活用
野生のアメリカバクは、水辺に近い、やぶ地や森林に単独もしくはペアで暮らしています。夜行性で、泳ぎが得意。上くちびると一体になった長い鼻は自在に動かすことができ、スノーケルのように水面から出して上手に泳ぐことも、水の中にもぐって鼻で食べ物を探すこともできます。
縄張りを主張するときは、おしっこで自分のにおいを付け、うんちをするときは外敵におそわれないよう、水の中でします。水浴びは腸の運動を高める効果もあり、体に付く寄生虫を落とすためにも役立っています。
もっとよく知ろうバクと人との関わり
バクは悪い夢を食べてくれるといいますが、実はそれは「獏」という、中国の空想上の動物です。
中南米と東南アジアに全4種生息しているバクは、人間による密猟や環境破壊などによって生息数が減少し、絶滅が心配されています。こうしたことを多くの人に知ってもらう目的で、2008年には「世界バクの日」(毎年4月27日)が制定されました。
きょうとニュース
園長さんとお散歩〈インスタライブ〉
◆6月25日(日) [午前10時50分〜11時30分] 京都市動物園の坂本園長が、園内を周りながら動物たちについて楽しく解説します。
ここ数年はインスタグラムでのライブ配信のみでしたが、今年はリアルでの開催も予定しています。毎月交互に行いますので、最新情報は動物園のホームページをチェックしてください!
写真提供:京都市動物園
京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/
協力・監修/京都市動物園
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。