【長野市城山動物園だより】山林を歩き回る行動的な生き物「ニホンイシガメ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
長野
動物園だより
2023.06.12

【長野市城山動物園だより】山林を歩き回る行動的な生き物「ニホンイシガメ」

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今月のどうぶつ:ニホンイシガメ

学名:Mauremys japonica
爬虫綱 カメ目 イシガメ科 イシガメ属
生息地:日本(本州、四国、九州)

大きさ(こうらの長さ)は、メスが約22cm、オスが約14cmでメスの方が大きい。

 

山林を歩き回る行動的な生き物

ニホンイシガメは日本にしかいない貴重なカメで、長野県にはもともとニホンイシガメしかいなかったといわれています。こうらは、背中側が黄色味があり、お腹側が真っ黒、後ろ側のふちはギザギザしていることが特徴です。また、黒目がちな目をしていて、かわいらしさがあります。

カメというと、池や川の近くにいるイメージがありますが、実は行動的で、季節によって別の池や田んぼなどすみかを移動するために山林を歩き回ることが知られています。城山動物園では、ニホンイシガメが岩場を軽々と乗りこえて移動することもあります。歩いているときに、地面に落ちているトマトやリンゴなどを食べたりします。

岩場を移動する姿

 

数が減っているのはなぜ?

みなさんは、近くの神社の池や川などでカメを見たことがありますか?そのカメたちをよく観察してみてください。ニホンイシガメでしょうか?そのカメは、クサガメやアカミミガメではないですか?

実は今、ニホンイシガメはとても数を減らしています。理由は、外来種のカメが入ってきたり、ペットとしてつかまえられたりすることもありますが、里山が手入れされなくなったことも原因の1つだといわれています。里山は人が手をかけた山や林ですが、その近くに田んぼもあり、多くの生き物がすむ場所です。ニホンイシガメも、里山をすみかにする生き物の1種です。手をかけないと守れない自然もあります。身近にカメがすめる環境である「里山」をみんなで守りましょう 。

ぱっちりとした黒目

 

じょうやまニュース

「ハイラックスのコピエ」が4月15日(土)にオープン

コピエとは、アフリカサバンナにある岩山のことです。植物が生え、木陰やかくれ家ができることから、動物たちが集まる場所になっています。イワダヌキ科のケープハイラックスもコピエの住人で、それを再現したような展示場になっています。岩場を元気にとびはねる様子をぜひ見に来てください!


写真提供:城山動物園

長野市城山動物園
〒380-0802 長野市上松2-1-19
TEL 026-233-0586
https://www.johyama.com/

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