【京都市動物園だより】「レッサー」は「小型の」という意味「レッサーパンダ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
京都
動物園だより
2023.05.08

【京都市動物園だより】「レッサー」は「小型の」という意味「レッサーパンダ」

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レッサーパンダ

学名:Ailurus fulgens
食肉目 レッサーパンダ科
生息地:中国南西部の山地(標高1,000〜3,500mの森林や竹林)

当園で2年前から繁殖に取り組んでいる「ウーロン」 (右:オス11才)と「ミーミー」(左:メス5才)。

「レッサー」は「小型の」という意味

体長約50~60㎝、体重約5~6㎏。1821年に発見され「パンダ」と呼ばれていましたが、1869年にジャイアントパンダが発見されたため、「レッサー(小型の)パンダ」と呼ばれるようになりました。 野生での生息数は、森林開発や密猟などにより減少しており、IUCN(国際自然保護連合)が絶滅危惧種に指定しています。

木登りが得意。昼間は木の上でねていることもあります

ユニークな姿につまった高山の森林で生きる力

するどいつめは木登りに役立ち、木から降りるときも頭を下に向けてスムーズに降りることができます。 厳しい寒さから身を守るため、全身フサフサの体毛が足のうらまでおおっています。

長くて太いしっぽは、樹上でバランスをとるだけでなく、体に巻き付けて寒さを防ぐこともできます。 お腹側の黒い毛は下から見上げたときに目立たず、背中側の赤茶色の毛は上空から見ても木のコケなどにまぎれ、外敵から見つかりにくいのです。目の下の茶色い毛は、太陽光から目を守っています。

 かくれた「第6の指」でえさをつかんで食べる

前足には5本の指と、さらに「第6の指」と呼ばれる、指のようにふくらんだ骨があります。これにより物をつかむことができます。動物園でも、竹や好物のリンゴを片手でつかんで食べる姿がよく見られます。

レッサーパンダの主食は竹の葉やタケノコ。野生では昆虫や鳥の卵、ひなを食べることもあります。また、あまみを感じることができるので果物を好みます。

リンゴを食べるウーロン

きょうとニュース

5月23日は「世界カメの日」

5月23日は、アメリカのカメ保護会が制定した「世界カメの日」。みんなでカメに関心を向け、知識を深め、大切にし、カメの生存と繁栄のために行動しようという日です。この日にちなみ、カメについて知っていただくためのポスターを掲示します。これを機に、もっとカメのことにくわしくなってみませんか?!

◆掲示期間
5月16日(火) ~5月28日(日)


写真提供:京都市動物園

京都市動物園
京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内
TEL.075-771-0210
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/
協力・監修/京都市動物園

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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