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ツマムラサキマダラ
学名:Euploea mulciber
タテハチョウ科 マダラチョウ亜科
生息地:日本の南西諸島や、台湾、インドなど、アジアの亜熱帯から熱帯地域
ツマムラサキマダラのオス。はしっこ(つま)が、むらさき色に見えることが、名前の由来。
あざやかなむらさき色が、オスの特徴
羽を広げると、8㎝ほどになるツマムラサキマダラ。オスの羽の表面は黒色ですが、見る角度によっては、羽の先があざやかなむらさき色に見えます。メスは、黒色と白色のまだら模様。オスほどあざやかではありませんが、見る角度によって、羽の先が少しむらさき色に見えます。
午前中の日光浴をするときなどに、少し羽を開くことはありますが、止まっているときは、ほぼ羽を閉じています。そのため、止まっているときにはむらさき色を見る機会は、ほとんどありません。
ツマムラサキマダラのメス
昆虫館の温室で、唯一自然にはんしょく
幼虫は、白色と黒色のしま模様に、黄色やむらさき色などが入り混じった色をしています。肉角と呼ばれる8本のやわらかい角がありますが、さすようなものではありません。
サナギは、銀白色にかがやく金属光沢があり、とてもきれいな色をしています。 かつては、日本に生息しておらず、迷蝶といって、たまに台風などに乗って飛んできたものが、沖縄県などで見つかるくらいでした。でも、1992年以降に沖縄県に定着し、少しずつ北上。
現在では、鹿児島県奄美諸島でも、普通に見ることができます。現在のところ、昆虫館の温室で唯一自然にはんしょくしている種類(一部の幼虫は飼育室で飼育)です。
左:幼虫、右:サナギ
かしはらしニュース
沖縄県の西表島からやってきた イリオモテモリバッタに、赤ちゃんが生まれました
イリオモテモリバッタの赤ちゃんは、決まった季節に生まれるわけではなく、季節を問わず産卵から数カ月後に生まれて来ます。大きさは、たったの4㎜ほど。でも、バッタは不完全変態の昆虫なので、生まれたばかりのときからしっかりバッタの姿をしています。生まれてから半年ぐらいで、成虫になります。
写真提供:橿原市昆虫館
橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
協力・監修/橿原市昆虫館
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