【マリンピア日本海だより】あわの中の産卵「モリアオガエル」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
新潟
動物園だより
2023.05.08

【マリンピア日本海だより】あわの中の産卵「モリアオガエル」

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モリアオガエル

学名:Rhacophorus arboreus
無尾目 アオガエル科
生息地:茨城県を除く本州、佐渡島の平地、山地


指先には発達した吸盤があり、木の上での生活に適応しています

これが、モリアオガエル

人里でもよく見かけるニホンアマガエルとよく似ているモリアオガエル。見分けのポイントは何でしょう。その1つは、同じあざやかな緑色の体色でも、モリアオガエルの顔には黒い帯模様が無いところです。実はモリアオガエルの体色は個体によって差が大きく、茶色のまだら模様が付いている場合があります。さらに、ニホンアマガエルとちがって、体表はつやがなく、ざらざらしています。

もう1つの見分けのポイントは、大きさです。産まれて1年目だとまだ小さいですが、成長するとオスは全長約5㎝、メスは全長約7㎝にもなり、ニホンアマガエルより一回り大きくなります。赤っぽくなる目も特徴の1つで、黄色い目をしているニホンアマガエルやシュレーゲルアオガエルとの見分けのポイントになります。


産まれて1年目のモリアオガエル

あわの中の産卵

名前からも分かるように、モリアオガエルは通常、森林に生息します。水辺に集まるのは、4月から7月にかけてのはんしょく期です。ほとんどのカエルは水中に産卵しますが、モリアオガエルは水面上にせり出した木の枝や草、または地上などに粘液をあわ立てて作るあわで包まれた卵塊を産みつけます。

オスの独特な鳴き声を聞いてメスが産卵場所に来ると、産卵が始まります。メスの背中に数ひきのオスが群がることが多いそうです。直径10〜15 ㎝ほどのあわのかたまりの中には黄白色の卵が300〜800個ほど産みつけられます。約1週間でふ化したオタマジャクシは、あわの中で雨が降って水面へと運ばれることを待ちます。

マリンピア日本海の屋外展示スペース「にいがたフィールド」には、周辺から自然に集まったモリアオガエルがいます。ぜひ観察しに来てください。


モリアオガエルの卵塊

マリンピアニュース

ようこそ、にいがたフィールドへ

マリンピア日本海の屋外展示「にいがたフィールド」は、里山、ため池、田んぼなどの新潟市の内陸の自然環境を再現したエリアです。春から秋にかけて、スタッフがエリア内を解説する「にいがたフィールドガイド」が開催されます。

開催は4月~10月、8月を除いて毎月の第3土曜日、12時から12時20分までです。地域の生き物が栄える小さなパラダイスをのぞいてみませんか?


写真提供:新潟市水族館マリンピア日本海

新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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