【福岡市動物園だより】敵におそわれたときは、水の上をにげることも「フィリピンホカケトカゲ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
福岡
動物園だより
2023.05.08

【福岡市動物園だより】敵におそわれたときは、水の上をにげることも「フィリピンホカケトカゲ」

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フィリピンホカケトカゲ

学名: Hydrosaurus pustulatus
有鱗目 アガマ科
生息地:インドネシア、フィリピン

しっぽにある大きな「帆」のような構造が特徴です。しっぽはとても長く、体長の3分の2近くをしめています。

敵におそわれたときは水の上をにげることも

フィリピンホカケトカゲは、野生ではインドネシア、フィリピンの森林の小川周辺に生息している、体長約80~100㎝のトカゲです。名前からも分かるように、しっぽにある大きな「帆」のような構造が特徴で、泳ぎが得意です。外敵におそわれたときは、水の中へにげこんだり、水の上を走ってにげたりすることもあります。

福岡市動物園では、メス1ぴきを飼育しています。見かけによらずおくびょうな性格です。えさは、ダイコンの葉やチンゲンサイなどの野菜、パパイヤ、バナナなどの果物、コオロギをあたえています。

見かけによらずおくびょうなフィリピンホカケトカゲ

温度以外に湿度も重要

は虫類は、変温動物といわれる動物です。ほ乳類や鳥類のように周りの温度が変わっても体温を一定に保つことができない動物なので、15℃以下の場所に数日いると仮死状態、いわゆる冬眠を行います。そのため、福岡市動物園では、フィリピンホカケトカゲが活発に動くことができるよう、飼育室の温度は1年を通して過ごしやすい30℃前後に保っています。

また、温度以外にも湿気が重要で、50~65%が適正な湿度とされています。は虫類は脱皮を行うので、湿度が足りないとスムーズに脱皮ができず、皮膚が傷つきやすくなるのです。それが原因で病気になることもあります。

日本の動物園でフィリピンホカケトカゲを飼育しているのは福岡市動物園だけですので、ぜひ見に来てください。

ふくおかニュース

世界ビントロングの日

インド北東部や東南アジアなどに生息するジャコウネコの仲間・ビントロング。5月第2土曜日は、ビントロングの保全や理解を目的として「世界ビントロングの日」に制定されています。3頭のビントロングを飼育している福岡市動物園でも、この日に合わせて、担当飼育員によるガイドを行う予定です。


写真提供:福岡市動物園

福岡市動物園
〒810-0037 福岡市中央区南公園1-1
TEL 092-531-1968
https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

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エコチル編集部

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