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トイレやおふろでよごれた水を流しても、町や川がきたなくならないのは何でだろう。雨がたくさん降っても、家の中が水びたしにならないのは何でだろう。それは下水道があるからなんだ。今回はみんなの快適な暮らしを支える下水道について考えてみよう。
みんなが使った水はどこへ行く?
みんな毎日たくさんの水を使うよね。手を洗った水、トイレで流した水、おふろの水…、みんなが使った水がどこへ行くか知っているかな。
よごれた水は、まず排水口から下水道管へ流れて行くんだ。下水道管に流れたよごれた水は、大阪市内の下水処理場に流れていき、処理場でよごれをとってきれいにするよ。下水道があるおかげで、よごれた水が町や川に流れないんだね。
そして、大雨のとき、たくさん降った雨水が町にあふれないようにするのも下水道の大事な役割! 直径が最大6.5mもある下水道管で雨水を集めて川に流しているんだ。
下水道がなかったら川や町はどうなるの?
当たり前すぎて気付きづらいけれど、下水道が無ければ、生活は大きく変わってしまうよ。町によごれた水があふれ、いやなにおいや虫がわいたり、町が水びたしになってしまったり、川や海がよごれて生き物がいなくなってしまったりするんだ。
下水道の整備が終わっていなかった1960年代、川によごれた水が多く流れていたころは、大阪市のいくつかの川はとてもよごれていたんだよ。でも下水道施設を整備することで、今では大阪市内の多くの川が水質環境基準をクリアしていて、きれいな水にしかすめない魚も見られるようになったんだ。
大阪市の川や海、そして町をきれいにして、人も生き物も快適に過ごすためにできることは、みんなにもたくさんあるよ。下水道について知って、川や町を守るためにできることを考えてみよう!
下水道の役割って何?
① 浸水から町を守る
雨水がたまって、町が水びたしにならないように素早く排水するよ。
② 川や海の環境を守る
汚水が川や海に流れないようにし、下水処理場できれいになった水を川や海に流すよ。
③ 清潔で美しい町をつくる
汚水が町に流れ出ないようにして、ハエなどの害虫や悪臭が発生しないようにするよ。
④ 水やエネルギーなどの資源を有効に使う
下水処理場できれいになった水を利用したり、下水処理をするときに出るガスを使って電気をつくったりしているよ。
どうやって下水をきれいにするの?
下水処理場の仕組みを見てみよう!
水をきれいにしてくれる微生物を、けんび鏡で実際に見たりできるイベントも毎年やっているよ!
すごく身近なのに知らないことだらけ⁉
下水道クイズにチャレンジ!
みんなの暮らしに欠かせない下水道のこと、どれくらい知っているかな?
Q1. 大阪市の地面の下にうめられている下水道管の長さは全部でどのくらい?
①約49㎞ ②約495㎞ ③約4,950㎞
Q2. 大阪市に下水処理場はいくつある?
①6カ所 ②12カ所 ③24カ所
Q3. 大さじ1ぱいの油が混ざった水を、魚がすめるくらいきれいにするために必要 な水の量は?
①コップ6ぱい ②1ℓペットボトル6本 ③ふろおけ16.6ぱい
答えと解説!
Q1. 答え ③
約4,950㎞は、なんと大阪~東京間の約12倍の長さ!市内には、直径20cmから6.5mの下水道管があみの目のように張りめぐらされているよ。
Q2. 答え ②
大阪市には12カ所の下水処理場があって、1日に2,844,000㎥(なんと学校のプール約6700ぱい分!)の下水を処理することができるんだ。他にも下水処理のときに出た、どろをまとめて処理する舞洲スラッジセンターがあって、見学もできるよ!
Q3. 答え ③
少しの油でも、流してしまうときれいにするのにたくさんの水を使うんだ。水をきれいにしてくれる微生物たちも油が苦手!残った油は流さず、再利用したり、新聞紙に吸わせて捨てたりしよう。
下水道科学館で遊びながら学んじゃおう!
昨年4月にリニューアルオープンした下水道科学館。展示を見て、ふれて、体験して、下水道の大切さや働きを楽しく学べるよ!
ワークショップや イベントも たくさん やっているよ!
入館料
無料
閉館時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日
毎週水曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始
住所:大阪市此花区高見1-2-53
TEL: 06-6468-1156
監修:大阪市建設局、大阪市環境局
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。