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南アルプスのきれいな山々を見たことはあるかな？ 静岡市にある南アルプスは、ユネスコエコパークとして世界に認められた場所でもあるんだ。今回は南アルプスユネスコエコパークについて、いっしょに見ていこう。
ユネスコエコパークって？
「ユネスコエコパーク」は、世界遺産を登録するユネスコが、自然と人間社会の共生を目的として始めた取り組み。豊かな生態系を守ることと、人間の社会・経済活動とが両立した持続可能な発展を目指すためのモデルとなる場所だよ。世界中のいろいろな国の人がユネスコエコパークに登録する場所を話し合って決めていて、世界に738カ所、日本には10カ所あるんだ（2022年6月時点）。
ユネスコエコパークはとても広く、3つの地域に分かれているよ。山や動物、植物などの大切な自然がたくさんある「核心地域」、自然の中で景色を楽しんだり自然について調べたりできる「緩衝地域」、自然を上手く生かしながら人が暮らしている「移行地域」があるんだ（下の図を見てみよう）。
静岡市では 南アルプスユネスコエコパークはどこにある？
静岡市の北部にあるよ。南アルプスの山々と、人が暮らす井川地域がふくまれているんだ。
ユネスコエコパークの3つの地域
南アルプスは世界にほこる場所
静岡県、山梨県、長野県の10の市町村に広がる南アルプスは、「南アルプスユネスコエコパーク」として登録されているよ。静岡市の市街地から南アルプスの山々を見たことがある人もいるかもしれないね。高い山には、ここでしか見られないめずらしい植物や動物がいて、大切にしたい自然が残っているよ。
南アルプスのふもとにある井川地域では、自然のめぐみに感謝するヤマメ祭りなどが行われていて、長い時間をかけて育まれてきた自然のめぐみを生かした暮らしが残っているんだ。南アルプスユネスコエコパークは、静岡市に住むみんなにとって世界に自慢できる場所だよ。
10の市町村は、「高い山、深い谷が育む生物と文化の多様性」をスローガンに、南アルプスの自然や受けつがれてきた暮らし・文化を守り、これからも続けていこうとしているよ。南アルプスユネスコエコパークのことを知って、みんなで未来に残していこう。
南アルプスにはどんな生き物がいる？
南アルプスは気温が低く強風がふくなど生き物にとって厳しい場所だけど、ここで生きていく力を持った貴重な生き物がいるよ。
高山植物
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ムカゴトラノオ
トラのしっぽのような細長い花を持っている |
オオサクラソウ
数がとても少なく、静岡県は「指定希少野生動植物」として採ることを規制している |
タカネマンテマ
寒さから器官を守るため花が提灯のようにふくらんでいる |
動物
| ライチョウ
国の特別天然記念物に指定されている鳥。南アルプスなどの標高が高い場所にすんでいる。数が少なくなっていて、絶滅危惧種にもなっている |
ホンドオコジョ
ノネズミ類や鳥類、昆虫類などを食べる。季節により体の色が変わる |
| ニホンカモシカ
国の特別天然記念物に指定されている。2本の角がある |
アカイシサンショウウオ
南アルプスの赤石山脈南部で発見された日本固有種 |
井川ビジターセンターで 南アルプスユネスコエコパークを学べるイベントを実施
説明を聞いて南アルプスのことを知ろう
井川ビジターセンターでは、エコパークガイドと呼ばれる人たちがパネル展示やジオラマなどを使って、南アルプスや井川の自然、歴史、文化を説明してくれるよ。令和5年度からエコパークガイドの人たちはセンター内に毎日いて、いつでも説明を受けることができるんだ。イベントも開催するよ。
夏休み特別授業を受けよう
「自由研究のテーマが見つからない」「井川の自然にふれたい」といった小学生のために、夏休み特別授業を行う予定だよ。くわしいことは、ウェブサイト「南プス」を見てみてね。
写真をとって投稿しよう
監修：静岡市環境共生課
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。
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