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ルリホコリ
学名:Lamproderma columbinum
モジホコリ目 ルリホコリ科
生息地:沖縄以外の全国
類似種のコンテリルリホコリの子実体。柄が短く、くちた広葉樹に発生。
いろいろな見た目の変形菌
ルリホコリは、秋から初冬にかけて、くちた針葉樹に発生する、変形菌や粘菌と呼ばれる単細胞生物の一種です。この生き物は、元々は変形体と呼ばれる大きなアメーバで、その後、キノコのような子実体に変身します。
ルリホコリの子実体の高さは2〜3㎜ほどで、柄は細長くて黒色です。丸い形をしている所は、子嚢(袋状で、胞子がつまっています)といいます。
ルリホコリの子嚢は、主にるり色です。また、子嚢の表面には、子嚢壁という、うすいまくがあります。ルリホコリやコンテリルリホコリの子嚢壁は透明で、シャボン玉のように、光の干渉作用で発色をすることがあります。
子嚢壁は、種類によってさまざまで、石灰質のつぶを付ける物もあります。その中でも、キララホコリは、とてもきれいな模様を作ります。
キララホコリの子実体
子孫を残すため、転んでもただでは起きません
変形菌は、小さなアメーバのときに、落ち葉やくちた木の中で分裂して増えていきます。その後、変形体になり、しばらくすると表面に現れます。すぐに子実体になる種類もあれば、しばらく表面を移動してから子実体になる種類もあります。
子実体になると、風や雨で胞子を拡散させます。一方で、小さな甲虫やトビムシなどに、子実体が食べられることも度々あります。ところが、変形菌はしたたかで、胞子をそれらの体にたくさん付けて、運んでもらっているんですよ。
和歌山県立自然博物館ニュース
きのくに野外博物館「キノコや粘菌をさがしてみよう!」
当館主催の野外観察会を、和歌山市の紀伊風土記の丘(予定)で7月8日(土)に開催します。さまざまなキノコや粘菌(変形菌)を見つけて観察しませんか。くわしくは、当館ホームページをご覧ください。
また、5月30日 (火)から7月2日(日)の予定で、ユニークなキノコや粘菌を当館玄関スペースにて展示します。ぜひご来館ください。
写真提供:和歌山県立自然博物館
和歌山県立自然博物館
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