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大量のプラスチックごみが海に流れ出ている!
さまざまな容器やペットボトルなどのプラスチック製品は、とても便利な物です。しかし、その生産量が増えるにつれて、捨てられる量も年々増えています。近年、きちんとごみとして捨てられずに、海に流れこんでしまう「海洋プラスチックごみ」が世界的な問題となっています。「海洋プラスチックごみ」は、マイクロプラスチックという小さなつぶになって、いつまでも海をただよい続けます。
そして、生物がプラスチックごみにからまる、それを食べてしまうなど、生態系や漁業への影響が心配されています。世界全体では、毎年約800万tものプラスチックごみが海に流出しているとの報告もあり、2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量をこえるとの予測もされています(図1)。
図1 プラスチック生産量と海洋プラスチックごみ
ごみにする? 資源にする?それは私たちの行動次第!
海洋プラスチックごみを減らすためには、「ポイ捨てをしない」「使い捨てを減らす」「リサイクルする」ことが大切です。使わなくなったプラスチック製品(廃プラスチック)をリサイクルする方法は、大きく分けて3つあります(図2・3)。
図2 廃プラスチックをリサイクルする方法
溶かして、もう一度プラスチック原料やプラスチック製品に再生する方法。
化学的に分解するなどして、油や化学原料に再生する方法。
燃やして、熱エネルギーを回収する方法。
石油からできているプラスチックは、サーマルリサイクルよりも、マテリアルリサイクルを進めていくことが重要!
図3 家庭から出る廃プラスチックの流れ(大型ごみ、家電などを除く)
現在、家庭から出る廃プラスチックのうち、約86%が資源として有効活用されています(図4)が、マテリアルリサイクルされているものは約17%です。ごみとして捨てずにリサイクルに出すことで、新たなプラスチック製品に生まれ変わることができます(図5)。廃プラスチックがごみになるか、資源になるかは、私たちの行動次第なのです。1人1人ができることを実践していきましょう。
図4 廃プラスチックの処理処分方法(2021)
※四捨五入により合計が100%にならない場合があります。
図5 こんな物にリサイクルされています!!
- カーペット
- ユニフォーム
- 卵パック
- ボトル
- マンホールのふた
- プランター
- 擬木(さく)
出典:
環境省
・海洋プラスチックごみ汚染・生物多様性の損失
一般社団法人プラスチック循環利用協会
・プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況
・廃プラスチックのゆくえは?
公益財団法人日本容器包装リサイクル協会
・再商品化製品利用製品(材料リサイクル)
・再商品化製品利用製品
令和4年度
「ごみの散乱防止などに関するポスターおよび標語」
北海道では「ごみの散乱防止などに関するポスターおよび標語」を毎年募集しています。ここでは、令和4年度の最優秀賞を紹介します。
★ポスター 小学生の部
函館市立大森浜小学校 4年生 Y.E.さん
★ポスター 中学生の部
サッポロアートクラブ 中学2年生 Y.S.さん
★標語の部
札幌市立北光小学校 4年生 M.Tさん
※学年は、受賞時の学年です。
令和5年度
「ごみの散乱防止などに関するポスターおよび標語」を募集します!!
北海道のめぐまれた環境を守ることへの理解と、関心を深めてもらうことなどを目的に、 ごみの散乱防止や不法投棄防止など、環境美化をうったえるポスター、標語を募集します。入選者には副賞として図書カードがおくられます。
募集テーマ: 空きかんなどの散乱防止、不法投棄の防止、 環境美化をうったえるもの
募集期間: 2023年6月20日(火)~8月31日(木)
対象: ポスターの部:道内の小学4~6年生、中学生 標語の部:道内在住の個人
お問い合わせ: 北海道 環境生活部 環境保全局 循環型社会推進課 TEL.011-204-5196
監修:北海道 環境生活部 環境保全局 循環型社会推進課
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