【マリンピア日本海だより】大きな目が特徴だということで名前がついた「シロメバル」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
新潟
動物園だより
2023.04.10

【マリンピア日本海だより】大きな目が特徴だということで名前がついた「シロメバル」

目次 [非表示]

シロメバル

学名:Sebastes cheni
スズキ目 メバル科
生息地:北海道南部から九州までの沿岸


2008年まで同種だとされていたアカメバル(左)とクロメバル(右)

いろいろなメバル

メバルは、大きな目が特徴だということで名前が付いたといわれます。かつては同種だとされていたシロメバル、アカメバル、クロメバルの3種の見分け方は、胸びれの軟条の数です。3種の中ではシロメバルの軟条が最も多く、17本あります。

メバル類の共通の特徴の1つは、卵胎生であるところです。ほとんどの魚の場合、メスが産卵した卵にオスが受精させますが、メバルの場合は、メスは産卵しません。交尾によって卵がメスの胎内で受精され、その約1カ月後に数千びきの仔魚を出産します。


シロメバルの胸びれ

「春告魚」とは?

産まれた仔魚は1年以上かけて、10㎝ほどに成長すると沖の深場へ移動します。2~3年で成熟したメバルは、出産のためにえさを求めて浅場にもどります。浅場で過ごす繁殖の時期は秋から冬で、出産の季節は12月~2月です。出産を終えた親魚は6月~10月の間にまた沖へ移動します。

メバルつりは秋からできますが、成魚が沖に出る前の3月~5月は、大群でおし寄せるメバルが最もよくつれる時期です。そのため、新潟県内ではメバルは「春告魚」と呼ばれています。

マリンピア日本海では、シロメバル、アカメバル、クロメバルの他に、ウスメバルなどさまざまなメバル科の魚類を展示しているので、ぜひ見に来てください。


ウスメバル

マリンピアニュース

カマイルカ企画展

マリンピア日本海では、2019年から4年連続でカマイルカが生まれました。飼育・展示しているカマイルカの成長の記録を、妊娠から出産、仔育てと仔の成長をふくめて、パネルや模型などで解説します。また、観察で分かったことや、大学との共同研究についても紹介します。会場は本館1階の企画展示室、期間は3月10日(金)~6月18日(日)。


写真提供:新潟市水族館マリンピア日本海

新潟市水族館マリンピア日本海
〒951-8555 新潟市中央区西船見町5932-445
TEL 025-222-7500
https://www.marinepia.or.jp/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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