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「脱炭素社会」という言葉。ニュースなどで聞いたことがあるかな。 今、日本は「脱炭素社会」を目指しているんだ。どんな社会で、 なぜ目指しているんだろう。いっしょに考えてみよう。
「脱炭素社会」って何? なぜ必要なの?
「脱炭素社会」とは、みんなの生活から出る二酸化炭素などの温室効果ガスをなるべく少なくして、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする社会のことなんだ。
じゃあ、なぜ温室効果ガスをなるべく出さないようにしたいんだろう。温室効果ガスは悪いものなのかな。実は温室効果ガスが全く無くなってしまったら、地球の気温はマイナス19℃になってしまうといわれているんだ。地球の周りを取り囲んでいる温室効果ガスは、地球を暖める役割をしていて、地球の平均気温を約14℃という生き物にとって快適な気温にしてくれているよ。でも、今はその温室効果ガスが増え過ぎてしまって、気温が上がっているんだ。それを地球温暖化というんだよ。
地球の気温が上がると、海面が上昇したり食べ物が不足したり、たくさんの変化が起きてしまう。もうすでにいろいろな異変は起きていて、このまま地球温暖化が進んでしまうと、人間が地球に住めなくなってしまうかもしれないんだ。
地球を救うためにみんなができること
温室効果ガスには、さまざまな種類があって、中でも二酸化炭素は一番多く、特に地球に大きな影響をあたえていると考えられているよ。でも、二酸化炭素は電気や水など、みんなの生活に欠かせないものを作るときにも出てしまう。それを、いきなり無くすことはできないよね。だから、みんなでできることから二酸化炭素を減らしていくことが大切なんだ。
いろいろ我慢しなきゃいけないように感じるかもしれないけれど、良いことだってたくさんあるんだ。大阪市が目指す未来社会「ゼロカーボン おおさか」は、脱炭素を実現しながら、より快適に過ごせる社会! みんなも楽しく脱炭素アクションにチャレンジしてみてね。
※温室効果ガスの排出量から、森林などによる温室 効果ガスの吸収量を引いて、残りがゼロになること。
地球温暖化が進むと何が起きる!?
猛暑や豪雨、干ばつや超大型台風など、これまでとちがう天候(異常気象)になりやすくなるよ。
※長い間雨が降らず、水が足りなくなること。
環境が変わって生き物の種類が減る
気温が高くなったり異常気象が起きたりして、生きていくことができない生き物が出てくるよ。 |
海の水が増えて住める場所が減る
南極や北極などの氷がとけて海面が上がり、低い土地や島は海にしずんでしまうかもしれないんだ。 |
食べ物が足りなくなる
異常気象で農作物の収穫量が減ったり、生き物が減ったりしたら、食べ物が足りなくなってしまうよ。 |
病気が増える
猛暑による病気が増えたり、暑い地域にしか無かった感染症が増えたりするかもしれないんだ。 |
身近ですでに 起きている!
地球温暖化による気候の変化について考えてみよう
みんなが住んでいる大阪市にも、少しずつ地球温暖化の影響が出てきているんだ。身近な場所の気候の変化を見てみよう。
大阪は100年で 2.6℃気温が上昇!
出典:気象庁HP
この気温上昇は、地球温暖化だけでなく、都市化によるヒートアイランド現象の影響もあると考えられているけれど、猛暑日(最高気温35℃以上)の日数も増えてきているんだ。
近畿地方で、豪雨が増加!
出典:気象庁大阪管区気象台HP
短時間に降る、とても激しい雨(1時間降水量50㎜以上)が増えているんだ。気温が上がって蒸発する水分が増えると、豪雨や洪水が増える。海の水温が上がると、台風も大きくなりやすく、被害が大きくなると考えられているよ。
気候変動による自然災害の脅威を体験しよう!
大阪市環境局が小学校への出前授業で活用している、AR/VR※を使って気候変動や生物多様性について学べる体験型学習コンテンツを、「なにわECOスクエア」でも体験できるよ! このまま地球温暖化が進んでしまったら…、身近な場所で起こるかもしれない脅威を体験して、地球温暖化を食い止めるために行動しよう! ※拡張現実/仮想現実
気候変動によって干ばつが起き、氷床が溶け、超大型台風が大阪に上陸する様子をAR/VRで体験!
>>> 詳しくはこちら
なにわECOスクエア
住所 大阪市鶴見区緑地公園2-135
TEL 06-6915-5820
開館 9:00~17:30(月曜日休館)
入場無料
https://www.naniwa-ecostyle.net/naniwaecosquare/
目指すは「ゼロカーボン おおさか」!
エコで快適な「脱炭素アクション」にチャレンジしよう
大阪市が目指している「ゼロカーボン おおさか」。地球を守るだけでなく、 みんなの暮らしが快適になることも目指しているよ!
「ゼロカーボン おおさか」って何?
2050年までに、温室効果ガス排出量実質ゼロとする脱炭素社会を実現した大阪市の姿のこと。大阪市は実現に向けて、2030年度までに市内の温室効果ガス排出量を2013年度から50%減らすことを目指しているよ。
「脱炭素アクション」
夏の冷房時の室温は28℃、冬の暖房時の室温は20℃を 目安にする
家庭からの二酸化炭素排出量の約19%が冷房と暖房!まずはここから気を付けたいね。
適正な温度で過ごすと、体の体温調節機能がしっかりと働いて健康になるよ。
使わない電気製品のプラグはコンセントから抜く!
家庭からの電気消費量のうち、約5%が待機電力なんだ。ちょっとした節電も二酸化炭素の削減につながるよ!
電気代が安くなるだけじゃなく、漏電で起きる火事などの事故を防ぐこともできるよ!
シャワーは出しっぱなしにせずこまめに水を止める
水を使うのにも、浄水、供給、下水処理などにエネルギーを使うから、二酸化炭素を排出してしまうんだ。
節水すると、水道代が安くなるよ。
食べ切れる量を買う・ 食事を残さず食べる
日本人の1人当たりの食品ロス量は1年で約41kg!これは日本人全員が毎日お茶碗1ぱい分のご飯を捨てているのと同じ量になるよ。
食べられる分だけ買って食べ残しをなくすと、ごみの量が減って、地球にやさしく食費の節約にもなるよ。
監修:大阪市環境局
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。