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今月の動物:ニホンイヌワシ
学名:Aquila chrysaetos japonica
英名:Japanese Golden eagle
生息地: 北海道、本州、四国、九州の島しょ部を除く山岳地域
タカ目 タカ科
赤いバンドが目印のオスの朱鷺
かわいい声で鳴く大型の猛禽類
ニホンイヌワシは日本全国に広く分布する大型の猛禽類です。その生息数は、森林や草地の手入れ不足によって、えさとなる動物の生育環境が悪くなり、減ってきています。
天王寺動物園には、オスの朱鷺とメスの姫神の2羽がいます。足に赤いバンドを巻いているのがオスの朱鷺、黄色いバンドを巻いているのがメスの姫神で、簡単な見分け方は、大きい方がメスの姫神、小さい方がオスの朱鷺です。
ニホンイヌワシは、とても警戒心が強く、普段は展示場の奥の高い場所にいますが、見張りのために、中央あたりにある松の木に止まることもあります。「ピヨピヨ」と立派な体からは想像できないかわいい声で鳴きますが、いつも飼育担当者を警戒しています。
巣を守るオスの朱鷺とメスの姫神
待望のひなが誕生
子育ては2羽で協力
冬の繁殖期が近づくと、オスの朱鷺が枝などを運ぶ姿が見られます。2021年4月には、2羽の間に待望のひなの松姫が誕生しました。
子育ては、オスの朱鷺がえさを運び、メスの姫神がえさを小さくしてひなにあたえています。しかし、オスの朱鷺はもっとひなへの関わりを増やしたかったのか、大きなえさをメスの姫神に渡したすきをねらって、ひなに近づいていくような行動も見られるようになりました。
そのひなも、2022年11月2日(水)に熊本市動植物園に嫁入りしました。
巣の材料を運ぶオスの朱鷺
てんのうじニュース
ホンドタヌキ
天王寺動物園では、「ぽん」「くりとん」「ととん」「さん」「りん」の5頭のホンドタヌキを飼育・展示しています。 体長は40~50㎝ぐらいで、本州、九州などに広く分布し、雑食性で小動物から果物まで何でも食べます。夕暮れ時から、えさを求めて動き出す夜行性の動物です。
写真提供:天王寺動物園
天王寺動物園
大阪市天王寺区茶臼山町1-108
TEL:06-6771-8401
https://www.tennojizoo.jp/
協力・監修/天王寺動物園
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。