【橿原市昆虫館だより】成虫は、オスとメスで異なる見た目をしています「レッドローチ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
奈良
動物園だより
2023.04.10

【橿原市昆虫館だより】成虫は、オスとメスで異なる見た目をしています「レッドローチ」

目次 [非表示]

レッドローチ

学名:Shelfordella lateralis
ゴキブリ科
生息地:中央アジア~アフリカ北東部

レッドローチのメス。上のオスと比べると、ちがいが分かります。

成虫は、オスとメスで異なる見た目をしています

回ご紹介するのは、ゴキブリの仲間のレッドローチです。一般によく見られるクロゴキブリと比べると、レッドローチは少し小さいです。成虫は、オスとメスで形が大きく異なります。

オスは、うすい茶褐色で、全体的にスマートです。また、長い羽を持っています。メスは、黒~赤褐色で、全体的に黒っぽい色をしています。オスに比べて厚みがあり、羽は短く、腹部がかくれていません。

幼虫のときは、オスとメスで差はありません。色は、頭と胸は赤褐色で、腹部は黒みがかっています。

レッドローチの幼虫

えさとしても用いられているレッドローチ

足にすべり止めがないレッドローチ。だから、ケースなどツルツルしたかべを登ることができません。また、コオロギのように、ジャンプをすることもありません。さらに、繁殖力が強く、たくさん増えるため、爬虫類などの小動物のえさとして、よく用いられています。

昆虫館では、展示することもありますが、カマキリ(ハナカマキリ、メダマカレハカマキリ)、水生昆虫(タガメ、ゲンゴロウ)、シロモンオオサシガメなど、あらゆる肉食昆虫のえさとして、役立ってくれています。

レッドローチは、本来は海外の温暖な地域に生息しています。ですが、近年日本国内でも定着した個体が確認されているため、注意して管理する必要があります。

かしはらしニュース

展示の裏側を見学する「バックヤードツアー」を行いました

一般の方は入ることができない、バックヤードを見学できるイベントを開催。約60名の方に参加いただきました。橿原市昆虫館の展示は、昆虫を育てる飼育室、標本を管理する収蔵庫、花やチョウの幼虫のえさである植物を育てる温室、そして、それらをお世話する人たちによって支えられています。


写真提供:橿原市昆虫館

橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
協力・監修/橿原市昆虫館

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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