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今、日本全国、世界中で集中豪雨や干ばつなど、気候変動による被害が起きているよね。安心して暮らせる環境を守るために、私たちができることって何だろう?いっしょに考えてみよう!
札幌市は「ゼロカーボンシティ」を宣言!できることから始めよう!
最近、暑過ぎる日が続いたり、強い台風や大雨が増えたり、逆に雨が降らなかったりと、気候変動の影響による被害が世界中で起こっているよ。この気候変動の原因と考えられているのが「地球温暖化」。札幌市でも100年あたり(1898~2020年)の年平均気温が約2.5℃上がっているといわれているよ。このまま進むと、あと80年くらいで、石狩地方では約4.9℃上昇すると予測されているんだ。
気候変動は、私たち人間の暮らしに影響をあたえるほか、さまざまな生き物たちにも被害が出てしまう。そうならないために、図1のように、札幌では2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」を宣言しているよ。その実現のために、札幌市では2030年までに温室効果ガスの排出量を約半分にするための計画を立てて、さまざまな取組を進めているんだ。
図1 札幌市の温室効果ガス削減目標(2030年の目標と2050年のゼロカーボンシティ実現)
2030年までに温室効果ガス排出量を55%削減!
札幌市では、2050年の「ゼロカーボンシティ」を実現させるために、温室効果ガスを減らす取組を強めていくよ。2030年までに温室効果ガス排出量を2016年の約半分にすることを目標にしているんだ。
ゼロカーボンシティを目指す札幌市の取組
図2のように、札幌市は、全国に比べて家庭から出るCO₂の割合が高いんだ。私たちの暮らしを見直すことがCO₂削減につながるんだね。
例えば、省エネルギー対策。札幌の冬はとても寒くて雪もたくさん降るから、暖房の使用によるエネルギー消費が大きいんだ。おうちの断熱性能を高めたり、効率が良い暖房や給湯機器に変えたりすることをすすめているよ。また、再生可能エネルギーの導入拡大のため市の施設に太陽光発電設備や再生可能エネルギーで発電した電力を取り入れたり、水素ステーションの整備を進めたりしているよ。その他、食品ロス対策、森林の保全などに取り組んでいるんだ。
2050年、みんなは何才になっているかな?私たちの未来のために、今からできることに取り組んでいきたいね!
図2 札幌市と全国との部門別CO₂排出割合の比較(2020年度速報値)
札幌市は家庭からのCO₂排出量が一番多い
全国と札幌市のCO₂排出割合を比べてみると、札幌市では家庭の割合が高いことが分かるんだ。私たちの毎日の暮らしを見直すことが、CO₂削減につながるよ。
2050年 ゼロカーボンシティを目指す札幌市の取組
- 省エネルギー対策:住宅・事務所などの断熱性能のアップ、電気やガスを使用する効率の良い暖房・給湯機器の使用
- 再生可能エネルギーの導入拡大:住宅・事務所などへの太陽光発電設備の導入補助、市の施設への太陽光発電設備や再エネ100%電力の導入、水素エネルギーの活用
- 走行時にCO₂を出さない電気自動車などの普及
- 食品ロスの対策
- 森林の保全
再生可能エネルギーって知ってる?
再生可能エネルギーとは、太陽光や風力など、自然界の中でくり返しつくることができて、使い切る心配がないエネルギーだよ。
私たちの身の回りにあって、発電するときにCO₂を出さないクリーンなエネルギーなんだ!
私たちにできることは何だろう?
安心して暮らせる環境を守るための対策…と聞くと、私たちが生活の中でがまんをしなければならないのかな?と思うけど、そんなことは無いんだ。むだを無くすように少しの工夫をすることで、気候変動対策ができて、私たちも快適に過ごすことができるよ!
今すぐ取り組める!
9つのポイント
- 電気のむだな使用を減らし、省エネ製品に切りかえよう!
- 衣服などを工夫して、冷暖房を使い過ぎないようにしよう!
- 公共交通機関を積極的に利用しよう!
- 使い切り、食べ切りで食品ロスを減らそう!(リデュース)
- まだ使える不用品はリユースショップやフリーマーケットなどを活用して再利用しよう!(リユース)
- 雑がみや容器包装プラスチックなどの資源を正しく分別しよう!(リサイクル)
- 手洗いや歯みがき、シャワーのときに水の出しっぱなしをやめよう!
- 環境に関するイベントや施設見学などに参加してみよう!
- おうちの人や友達と環境について話し合ってみよう!
監修:札幌市環境局
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。