【埼玉県こども動物自然公園だより】個性に合わせて飼育「ニホンカモシカ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
埼玉
動物園だより
2023.03.13

【埼玉県こども動物自然公園だより】個性に合わせて飼育「ニホンカモシカ」

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今月のどうぶつ・・・ニホンカモシカ

学名:Capricornis crispus
偶蹄目 ウシ科
生息地:日本(本州、四国、九州)の山岳地帯

特徴

日本固有種で、国の特別天然記念物に指定されています。埼玉県内では、秩父などの山岳地帯に暮らしています。

ニホンカモシカの個性

動物園で動物を飼育していると、動物にも1頭1頭個性があることを実感します。今回は、当園のニホンカモシカの個性についてお話しします。

当園には現在2頭のニホンカモシカがいます。「ナデシコ(メス、15才)」はマイペースで人をこわがらないのに対して、その子「メグル(オス、2才)」は慎重で少し臆病な性格です。2頭のちがいが最もよく表れるのは、夕方、カモシカを個室に入れてえさをあたえるときです。

ナデシコは積極的に近寄ってきてくれます。部屋に収容するときには、えさが待ち遠しくてたまらないといった様子で、舌をペロペロ出しながら早足で入室します。一方、メグルは飼育員との距離を常に3m以上キープし、「部屋にあるえさは食べたい!でも部屋はきらい…」といった様子で部屋の中をのぞき、なかなか入室しません。

軽やかな足取りで入るナデシコ

個性に合わせて飼育

だからといってメグルが少々あつかいにくいというわけではありません。ナデシコは、積極的に近寄って来るため、危険を感じる場合もあります。距離を取ろうとする性格のメグルの方が作業をしやすいときもあるのです。

動物園では、こうした個性に合わせた飼育方法を心がけています。みなさんもぜひ、カモシカたちに会いに来て個性を感じてみてください。興味を持って近寄ってきてくれたらナデシコ、遠くからじーっとこちらをながめていたら、おそらくメグルです。


とびらを開けても距離をとるメグル

こども動物自然公園ニュース

クオッカ親子の公開開始!

1月31日(火)からクオッカの親子の公開を始めました。来園者の前に出るのは赤ちゃんにとって初めてなので、まずはクオッカの公開時間内の短時間の公開となります。赤ちゃんが放飼場に出ているときは、いっそう静かに見守ってくださいね。親子が健康で安心して外で過ごせるよう、ご理解とご協力をお願いいたします。


写真提供:埼玉県こども動物自然公園

埼玉県こども動物自然公園
埼玉県東松山市岩殿554
TEL:0493-35-1234
https://www.parks.or.jp/sczoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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