【京都大学白浜水族館】地味とは言わないで「オキナメジナ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
和歌山
動物園だより
2023.03.13

【京都大学白浜水族館】地味とは言わないで「オキナメジナ」

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オキナメジナ

学名:Girella mezina
スズキ目 メジナ科
生息地:南日本の沿岸

黄色の横じまがある幼魚

地味とは言わないで

オキナメジナは、頭からしっぽまで真っ黒な体をしていて、一見地味な魚です。しかし、つぶらな眼は、チャームポイントのようにきれいな青い眼をしています。上唇は厚くて、顔は丸みを帯びています。この見た目が老人に見えたようで、おじいさんを表す「翁」を使って、オキナメジナと名付けられたようです。

幼魚には、体の真ん中に、背中からお腹にかけて横断する一本の黄色の横じまがあります。この横じまは、大きくなるにつれてだんだんうすくなり、最終的には消えてしまいますが、わずかにあとが残るものもいるようです。


顔は丸みを帯びています

暖かい海と海藻が大好き

生息地は、千葉県から沖縄県。暖かい海を好むため、沖縄県に多く、北に行くほど少なくなります。白浜水族館がある和歌山県では、春から夏にかけて、いそにある潮だまりで幼魚を見かけます。

オキナメジナは、最大で50㎝くらいになるといわれていますが、沖縄県でもその大きさのものは、かなりめずらしいようです。えさは、エビやカニといった甲殻類や海藻など。

中でも、海藻が大好物のようです。沖縄県では、シチューと呼ばれていますが、関西ではウシグレと呼ばれており、地域によって異なります。ちなみに、ウシグレの由来は、厚い上唇が牛のように見えるから。正面から見ると牛に見えてきませんか。


正面から見たオキナメジナ

京都大学白浜水族館ニュース

海洋生物を究める!
海の底で暮らす生き物たちの世界をご覧ください

白浜水族館の母体である京都大学と、東京大学や筑波大学などさまざまな研究機関の研究者が、合同で海底のどろや砂を採取し、どんな生き物がいるのかを調べました。新種の発見や新たな生態の解明といった海洋調査の成果を、5月14日(日)まで展示中。海底から採取した生き物の標本なども見られます。


写真提供:京都大学白浜水族館

京都大学白浜水族館
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町459
TEL 0739-42-3515
http://www.seto.kyoto-u.ac.jp/aquarium/index.html

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