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スジグロカバマダラ
学名:Salatura genutia
タテハチョウ科
生息地:日本では、沖縄県の宮古諸島から八重山諸島
さなぎは緑色のものが多いですが、うすい黄色のものもいます
オスには特徴があるので、メスとの見分けが簡単で
スジグロカバマダラは、広い意味ではタテハチョウの仲間(タテハチョウ科)ですが、もう少しせまい意味ではマダラチョウの仲間(マダラチョウ亜科)という言い方もされます。羽を広げると、8㎝ほどになります。
羽のスジに沿って黒い模様があるため、スジグロカバマダラと呼ばれています。オスの後ろ羽の中央あたりには、黒いスジで囲まれた白い部分があり、少しふくらんでいます。これはメスにはないので、外見で見分けることができます。
飛ぶときは、他のマダラチョウと同じように、ゆっくりと飛びます。体内に鳥がいやがる毒を持つといわれていますが、カマキリには通用しないようです。
オスには、後ろ羽の中央に白いふくらみがあります
たくさん増やすのが難しいスジグロカバマダラ
さなぎは、きれいな緑色をしていることが多いですが、うすい黄色をしているものもいます。野生では、葉っぱの裏側にぶら下がり、飼育ケースでは、ふたにぶら下がることが多いです。
幼虫は、黒色に黄色と白色のまだら模様です。6本の角があり、根元は赤色です。角は肉角と呼ばれ、やわらかく、さすようなものではありません。えさは、リュウキュウガシワという植物の葉です。
この植物は、害虫のアブラムシが付きやすいです。そのため、スジグロカバマダラの飼育は大変で、たくさん増やすことが難しいチョウです。
スジグロカバマダラの幼虫
かしはらしニュース
3月ごろまで、ユーパトリウムの花がたくさんさきます
橿原市昆虫館の放蝶温室では、1月ごろから3月ごろまで、ユーパトリウムという紫色の花が、たくさんさきます。ユーパトリウムには種類がたくさんありますが、放蝶温室でさいているのは、メキシコ原産のもの。マダラチョウの仲間やジャコウアゲハなどにとって、花が少ない冬の貴重な蜜源植物となっています。
写真提供:橿原市昆虫館
橿原市昆虫館
奈良県橿原市南山町624
TEL:0744-24-7246
https://www.city.kashihara.nara.jp/article?id=5c52229d65909e2ebea90610
協力・監修/橿原市昆虫館
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。