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2050年カーボンニュートラルおよび2030年度までの温室効果ガス削減目標の実現に向けて、新しい国民運動が始まっています。目標実現のためには省エネなどの対策も必要ですが、わくわくするような豊かな暮らしの実現もできるのです。どんな暮らしのアイデアがあるのか、ここでいっしょに見てみましょう!
脱炭素社会の実現に向けたムーブメントを!
環境省では、「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」を開始し、情報を発信しています。今年の5月に行われるG7広島サミットを見すえ、脱炭素社会、カーボンニュートラルの実現に向けた運動です。
脱炭素社会の実現には、私たちのライフスタイルの分野でも大幅なCO₂削減が求められます。図1にあるように、家庭におけるCO₂排出量は2030年度までに66%削減することが目標です。ただ、残念ながら私たちの行動にはあまり結び付いていない現実があります。
出典:地球温暖化対策計画 概要
図2 にある通り、脱炭素社会に向けて「行動している」人は合計33.0%という調査結果があります。この国民運動を展開していくことで、国、自治体、企業、団体、個人で新しい暮らしの実現を目指していきます。
出典:博報堂「第二回 生活者の脱炭素意識&アクション調査」~2022年3月調査結果~
脱炭素につながるさまざまなアイデア
エコチル電子版12月号の巻頭特集では、「10年後の暮らしの姿を想像してみよう!」という内容で、脱炭素につながる10年後の暮らしの姿を紹介しました。省エネ家電や高効率給湯器を使ったり、次世代自動車を選んだり…より豊かで、より快適、健康に、さらに温室効果ガス削減も同時に達成する暮らしです。
さらに今、さまざまな企業や団体が脱炭素につながるアイデアを提案しています。下の図や左のコラムで、新しいアイデアについてご紹介します!
国、自治体、企業、団体、消費者などが国民、消費者の新しい暮らしを後押し
デジタルを活用した、多様で快適な働き方、暮らし方(テレワーク、地方移住、ワ―ケーションなど)
脱炭素につながる新たな暮らしを支える製品・サービス
インセンティブ*1や効果的な情報発信(気づき、ナッジ*2)を通じた行動変容
地域独自の(気候、文化などに応じた)暮らし方
さまざまな企業・団体から生まれているアイデアを紹介!
新しい豊かな暮らしに向けて、たくさんの企業や団体から次々と アイデアが生まれています。ここではその一部をご紹介します!
① デジタルを活用した、多様で快適な働き方、暮らし方
☑︎ボックスフルリモートでさまざまな地域から就業を可能に
☑︎フレキシブルオフィスの開設
☑︎職住一体型のマンション
☑︎幅広い職種でテレワークができる環境の整備
☑︎多種多様なライフスタイルを尊重した取組
など
② 脱炭素につながる新たな暮らしを支える製品・サービス
☑︎使用電力量の見える化サービス
☑︎リサイクル100%PETボトル製品の展開
☑︎廃棄プラスチックの再生資源化
☑︎コンポストによる食の循環と地産地消の取組
☑︎ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及
など
③ インセンティブや効果的な情報発信を通じた行動変容
☑︎環境に良い行動へのポイント付与
☑︎うちエコ診断の実施
☑︎スーパーマーケットでリサイクルを習慣化
☑︎小学生向け環境教育等イベント
☑︎エコアクションを応援するアプリ
など
④ 地域独自の暮らし方
☑︎温泉旅館での脱炭素の取組
☑︎避難拠点としての役割を持つ廃校利活用施設
☑︎食材の地産地消
☑︎寒冷地における脱炭素な暮らし
☑︎森林認証材の利用促進
など
監修:環境省 脱炭素ライフスタイル推進室
各図参考資料:環境省 「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」
エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。