【円山動物園だより】強い家族のきずな「シンリンオオカミ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
北海道
動物園だより
2023.02.13

【円山動物園だより】強い家族のきずな「シンリンオオカミ」

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シンリンオオカミ

食肉目/イヌ科
【生息地】北米大陸北部のカナダ、アラスカの森林地帯

円山動物園にはメス2頭がいます。

強い家族のきずな

シンリンオオカミは、その名の通りカナダやアラスカの森林にすんでいます。オオカミの中で最も大きく、オスは体長150~160cm、メスは体長120~130cmほどです。

両親と子どもからなる「パック」と呼ばれる群れで過ごします。群れにはオスメス別々に順位があり、両親が最上位のアルファです。1年に1回、母親は5~6頭の子どもを産み、群れは3頭から多いときでは20頭以上にもなります。兄や姉が小さな弟や妹の面倒を見るのも特徴で、えさを運んだり、遊びながらルールを教えたりします。群れの数が多いほど、シカやイノシシなどの大きな獲物を協力してとらえることができます。まず、若い子どもたちが獲物を追い回してつかれさせ、最後に仕留める父親が、最初に多く食べるのです。

仲間とコミュニケーションを取るときは、表情や仕草、鳴き声などを使い分けます。例えば、しっぽや耳を立ち上げているのが強い個体で、他の個体はまたの間にしっぽを下ろしたり、耳を後ろにたおしたりして服従を態度で示します。

冬も元気いっぱい!

昨年12月に、鹿児島から円山動物園に2頭が来ました。昨年4月に生まれた姉妹で、気が強いジュリと、おっとりしているカエデです。札幌で初めて雪にふれましたが、野生でもとても寒い地域に暮らしているため、寒くても元気いっぱいです。えさは馬肉やホッケ、ヒヨコなど。ほとんど丸のみなので、1、2分で食べてしまいます。雪の中をかけ回る姉妹にぜひ会いに来てくださいね。

ジュリ(左)とカエデ(右)

 

寒さから守るふさふさの毛

 

仲良くよりそう姉妹

まるやまニュース

園内イベント「何を食べて大きくなるの?」を開催!

動物の食べ物と体の仕組みを知ってもらうために、円山動物園でイベントを開催するよ。動物が食べている姿を観察して、食べている物や体の不思議を親子で学ぼう!

日程:3/11(土)・12(日)
対象:札幌市内及び札幌市近郊の小学校に通う小学3~6年生の児童及びその保護者
定員:各日10組
料金:無料(別途入園料がかかります。)
申し込み方法:HP
募集締切:定員になり次第、募集終了

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

質問

どうぶつは服をきないでも冬は大丈夫なの?

答え

動物たちも寒いのは苦手です。寒い冬は、動物たちも服を着ます。鳥はダウンジャケット、ヒツジは100%メリノウールセーターを着ています。着るというよりは、寒さから体を守る毛や羽が生えてきます。 冬に向けて生えてくる毛は長く密度も高いため、冬の寒さに体温をうばわれずに、適正な体温を保つことができます。夏の毛と比べてまるでモフモフの服を着ているみたいです。夏になると冬の毛がぬけてほっそりします。

 


札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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