【鶴岡市立加茂水族館だより】海底をはうように歩く魚「ホウボウ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
山形
動物園だより
2023.02.13

【鶴岡市立加茂水族館だより】海底をはうように歩く魚「ホウボウ」

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ホウボウ

学名:Chelidonichthys spinosus
カサゴ目 ホウボウ科
生息地:北海道南部以南、黄海、東シナ海


半身を砂にうめて海藻のようにゆらゆら。 顔だけ出して周囲をうかがう様子も。

「歩く」魚

魚の中でも姿形がとても特徴的なホウボウ。大きくあざやかな青緑色の胸びれを水平に広げて滑空するように泳ぎます。ホウボウの一番の個性ともいえるこの胸びれ、実はこの一部が細長く変形していて、足のように動かして海底をはうように「歩く」こともできます。

さらに、この足のような部分の先端には味を感じる感覚器官があり、海底の砂にもぐっているエビ・カニ類や小魚などの獲物を探すことができます。ちなみに、ホウボウとよく似たカナガシラという魚がいますが、カナガシラの胸びれは小さく、体と同じ赤色をしています。

色あざやかな胸びれ

「鳴く」魚

ホウボウには、もう1つの大きな特徴があります。それは鳴くこと。体内にある空気の入ったふくろ状の「うきぶくろ」という器官をふるわせることで「グーグー・ボーボー」という音を出して鳴くことができ、この鳴き声が名前の由来ともいわれています。

鳴く理由ははっきりとは分かっていませんが、相手をおどろかせるため・求愛のため・仲間とのコミュニケーションのため、などといわれています。水族館では、ガラスごしにその声を聞くことは難しいのですが、バックヤードであみですくったときに、その特徴的な声を聞くことができます。


胸びれが変形した感覚器官がのびている

かもすいニュース

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加茂水族館では、クラゲコーナーの水槽の裏側を、飼育員やボランティアガイドの解説付きで見ることができる「バックヤードツアー」を実施中! いつもとはちがう視点からも加茂水族館をお楽しみいただけます。くわしくはウェブサイトをご覧ください。


写真提供:加茂水族館

鶴岡市立加茂水族館
〒997-1206 山形県鶴岡市今泉大久保657-1
TEL 0235-33-3036
https://kamo-kurage.jp

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