【天王寺動物園だより】おだやかな性格で草原を好む大型の鳥「ソウゲンワシ」|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
大阪
動物園だより
2023.02.06

【天王寺動物園だより】おだやかな性格で草原を好む大型の鳥「ソウゲンワシ」

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今月の動物:ソウゲンワシ
学名:Aquila nipalensis
英名:Steppe eagle
生息地:アフリカからアジア中央部
タカ目 タカ科

勇ましい姿の「ワン」

おだやかな性格で草原を好む大型の鳥

ソウゲンワシは、体長約60㎝~80㎝、つばさを広げると160㎝以上にもなる大型の猛禽(するどいくちばしとつめを持ち、他の動物を食べる鳥の仲間)です。

ソウゲンワシは、その名の通り草原を好みます。比較的素直で頭が良く、モンゴルやロシアでは家畜として飼われており、日本でも「動物ショー」で見ることができます。一度番になると、どちらかが死ぬまで繁殖相手とする性質があります。

食事中のワン

好奇心が旺盛でがけの上がお気に入りの「ワン」

天王寺動物園では、オスの「ワン」1羽を飼育・展示しています。名前の「ワン」は、鳴き声が「ワンワン」と聞こえるところから名付けています。

ワンは好奇心旺盛で、他の猛禽たちとちがって飼育員に対してあまり警戒せず、えさをあたえるとすぐに飛び降りて食べに来ます。遊び道具として結んだホースや木の皮をグラウンドに入れると、つめとくちばしを器用に使い、ホースの結び目を解いて遊び、木の皮などは壊してしまいます。

がけの上がお気に入りの場所で、木の枝などの遊び道具になるような物はがけの上まで運んでいきます。また、止まり木には、足の裏を保護するために人工芝を巻いていますが、この人工芝のふみ心地が良いのか、止まり木の上でジャンプする姿がよく見られます。

木の枝をくわえて遊ぶ様子

 

てんのうじニュース

「鳥の楽園」で暮らすシュバシコウ

シュバシコウを漢字で書くと「朱嘴鸛」。別名「ヨーロッパコウノトリ」です。アフリカに生息し、繁殖期になるとヨーロッパにわたります。天王寺動物園には、11羽のシュバシコウが「鳥の楽園」で暮らしています。空を雄大に飛ぶ姿は、幸せを運んで来てくれるかのような気分になります。

 


写真提供:天王寺動物園

天王寺動物園
大阪市天王寺区茶臼山町1-108
TEL:06-6771-8401
https://www.tennojizoo.jp/
協力・監修/天王寺動物園

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