【エコチル特集】10年後の暮らしの姿、省エネ住宅を知ろう!|地球にやさしい子ども達を育む環境教育メディア  
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2023.01.20

【エコチル特集】10年後の暮らしの姿、省エネ住宅を知ろう!

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10年後、私たちの暮らしはどのように変わっているでしょうか?快適で健康的に過ごせる、さらに地球環境にも優しい暮らしは、住まいの省エネを考えることが大きなポイントになります。今回は、近い未来の暮らしについて見てみましょう。

住まい(家庭部門)から出るCO₂

日本のCO₂排出量のうち、住まい(家庭部門)からの排出量はその16%を占めます。図1にあるように、令和2年度の世帯当たりの年間CO2排出量(電気、ガス、灯油の合計)は、2.88tCO₂となりました。電気が65・3%、都市ガスが15.3%、LPガスが 5.9%、灯油が13.5%を占めています。家庭でのエネルギー消費を減らすことは、CO₂削減に大きな効果があります。

世帯当たり年間エネルギー種別 CO2排出量・構成比(全国)
(注)調査の対象期間は令和2年4月〜令和3年3月の1年間

ポイントは断熱
熱は窓からにげる!

図3にあるように、住まいの屋根やかべ、床、そして窓やドアなどの開口部からは熱が出たり入ったりします。冬は室内の熱をにがさないように断熱し、夏は外から熱が入らないようにすることが省エネのポイントです。 かべ、天井、床などに断熱材を施工し、窓の断熱性を高め、隙間風が入らないように気密性を高めることが必要です。夏場は、窓からの日差しを防ぐため、「グリーンカーテン」を取り入れるのも良いですね。 省エネ住宅は地球に優しいだけでなく、家族が快適、健康に、そしてお財布にも優しく暮らせる住宅です。

出典:環境省HP「地球に、家族に、家計にやさしい省エネ住宅」

おうちの窓はどんな素材を使っていますか?

住まいの中で、特に熱の出入りが大きいのは窓です。窓の断熱を良くすると、住まいの快適性はさらに良くなります。住んでいる地域や気候に合わせて、断熱窓を選びましょう。図4では、素材による断熱性を表しています。樹脂フレームの窓は、アルミフレームの窓に比べて熱の伝わり方が1/1400。室外が暑いときや寒いときでも、室内温度の変化が少なく、1年中快適な室内環境を作ることができます。 みなさんのおうちの断熱性はどうでしょうか?窓ガラスの枚数やフレームの素材を見てみましょう。お風呂場や廊下、リビングなどの温度差を調べてみるのも良いですね。

出典:YKK AP株式会社「窓の教科書」

高効率給湯を活用しよう!

エコジョーズ(潜熱回収型給湯器)、エコキュート(ヒートポンプ式給湯器)、エネファーム(家庭用燃料電池)などは、 少ないエネルギーで効率良くお湯を作れる給湯器です。それぞれの特徴を見てみましょう!

エコジョーズ
少ないガスで効率良くお湯をわかすことができる給湯器。お湯を作るときに発生する高温の排気ガスをそのまま、空気中に捨てるのではなく、その熱を回収して再びお湯を作るのに活用するのが特徴です。

エコキュート
“ヒートポンプ”の原理を利用してお湯をわかします。“ヒートポンプ”とは、空気などの中にある熱を集めて移動させるシステムのこと。日中に使用するお湯を夜間にわかすことで、電気代をおさえることが可能です。

エネファーム
自宅で電気とお湯を同時につくるシステム。ガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて電気をつくるので、静かでクリーン。発電時に発生する熱でお湯をわかすので、エネルギーを有効活用できます。

おうちのエネルギーをかしこく管理!

HEMS = Home Energy Management System

HEMSとは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略で、おうちで使うエネルギーを節約するための管理システムです。家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」したりできます。政府は2030年までに全ての住まいにHEMSを設置することを目指しています。※1

※1 平成24年「グリーン政策大綱」(内閣官房 国家戦略室)より

便利で快適な生活を実現
スマート家電を活用しよう!

「スマート家電」とは、家電製品をインターネットにつなぎ、より便利に使えるようにしたもののこと。いろいろな家電をスマートフォンから操作できるようにしたり、機能を追加したり、スマートスピーカーとつないで音声操作ができたりします。みなさんもスマート家電で、暮らしをもっと快適に、そしてエコにしてみませんか?

\ スマート家電で できること!/

1.製品の遠隔操作
例:外出先から照明やエアコンの運転を開始する

2.ライフスタイルや居住環境に合わせた操作
例:録画番組をスマホで見る センサー付き照明やスマートリモコンで消し忘れをゼロに

3.運転状況のモニタリングや開始・完了のお知らせ
例:洗濯の終了通知、冷蔵庫の扉の開閉回数、ロボット掃除機の掃除状況など

4.情報提供
例:冷蔵庫の在庫状況に合わせて温度を自動調整おすすめレシピの提案、スマホで機器ごとの電気代をチェックなど

5.防犯・セキュリティの強化や多様化
例:防犯カメラで不審者に声がけ


監修:環境省 脱炭素ライフスタイル推進室

この記事を書いた人WRITER
エコチル編集部

エコチルは、地球環境保全に取り組む子ども達を育むとともに、学校や家庭でのエコライフ推進を目的としたメディアです。

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